
ITパスポートを受験予定の人の中には、どれくらいの勉強時間を確保すればITパスポートに合格できるのか気になっている人もいるでしょう。
今回は日本トップクラスにITパスポートを熟知している私ケンジが、ITパスポートの勉強時間(勉強期間・学習時間)について徹底解説していきます。
大学生やIT初心者の場合はどれくらいの勉強時間が必要なのかについても解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
ちなみにですが、ITパスポートにはたった10時間の勉強で合格できる方法があります。
これさえあれば限りなく少ない努力で合格に大きく近づきます。
これは私が何年もITパスポートの勉強を続ける中で生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。
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ITパスポートの勉強時間(勉強期間・学習時間)は?
ITパスポートに合格するために必要な勉強時間(勉強期間・学習時間)の目安は以下の通りです。
- IT未経験者・初心者:100〜150時間(約1〜2ヶ月)
- 基本的なIT知識がある人:50〜100時間(約2週間〜1ヶ月)
- IT業界の経験者:30〜50時間(約1週間〜2週間)
ちなみにですが、「ITパスポートは独学可能!テキストのおすすめやサイト・アプリは?期間はどれくらい必要?勉強法も紹介!」でも解説している通り、ITパスポートは独学でも十分に合格可能な資格です。
ここからは、上記3パターンにおけるおすすめの勉強スケジュールをご紹介していきます。
IT未経験者・初心者:100〜150時間(約1〜2ヶ月)
IT未経験者・初心者の場合、勉強時間としては100〜150時間程度は確保したいところです。
1日3時間の勉強を行う場合、合格までに必要な期間は約1〜2ヶ月となります。
本記事ではITパスポートに1ヶ月で合格するための具体的スケジュールとして以下をご紹介します。
※1日の想定勉強時間=3時間
- 1日目:試験範囲と合格基準の確認・過去問を1回分解く
- 2〜3日目:「企業活動」のインプット&演習
- 4日目:「法務」のインプット&演習
- 5日目:「経営戦略マネジメント」のインプット&演習
- 6〜7日目:「技術戦略マネジメント」のインプット&演習
- 8〜9日目:「システム戦略」のインプット&演習
- 10日目:「開発技術」のインプット&演習
- 11日目:「プロジェクトマネジメント」のインプット&演習
- 12日目:「サービスマネジメントとシステム監査」のインプット&演習
- 13〜14日目:「基礎理論とアルゴリズム」のインプット&演習
- 15日目:「コンピュータシステム」のインプット&演習
- 16日目:「ハードウェア」のインプット&演習
- 17日目:「ソフトウェア」のインプット&演習
- 18日目:「データベース」のインプット&演習
- 19日目:「ネットワーク」のインプット&演習
- 20〜21日目:「情報セキュリティ」のインプット&演習
- 22〜31日目:過去問演習
各日程で行う具体的な勉強内容は「ITパスポートに1ヶ月で合格する方法!具体的スケジュールと勉強方法を大公開」でご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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基本的なIT知識がある人:50〜100時間(約2週間〜1ヶ月)
基本的なIT知識がある人は50〜100時間程度の勉強時間でITパスポートの合格が狙えるでしょう。
1日3時間の勉強を行う場合、合格までに必要な期間は約2週間〜1ヶ月となります。
本記事ではITパスポートに2週間で合格するための具体的スケジュールとして以下をご紹介します。
※1日の想定勉強時間=3時間
- 1〜3日目:企業活動、法務・法律、経営戦略マネジメント
- 4〜6日目:システム開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント
- 7〜9日目:ネットワーク、データベース、セキュリティ
- 10〜14日目:過去問演習
各日程で行う具体的な勉強内容は「ITパスポートに2週間で合格するための具体的スケジュールを9割超で合格した筆者が教えます」でご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
IT業界の経験者:30〜50時間(約1週間〜2週間)
IT業界の経験者であれば、30〜50時間程度の勉強時間でITパスポートに合格することが可能でしょう。
1日3時間の勉強を行う場合、合格までに必要な期間は約1週間〜2週間となります。
本記事ではITパスポートに2週間で合格するための具体的スケジュールとして以下をご紹介します。
- 1〜3日目:頻出分野を徹底的にマスターする
- 4〜7日目:過去問演習
各日程で行う具体的な勉強内容は「ITパスポートに1週間で合格する勉強法と具体的スケジュールを大公開!」でご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ITパスポートに最短勉強時間で合格するためのポイントは?
ITパスポートに最短勉強時間で合格するためのポイントは以下の2つです。
- ITパスポートの頻出分野を把握すること
- 過去問演習をしっかり行うこと
それぞれについて詳しく解説していきます。
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ITパスポートの頻出分野を把握すること
「ITパスポートの試験範囲は広い!変更・拡大されることもあるので要注意」でも解説している通り、ITパスポートの試験範囲はかなり広いので、あらゆる分野の問題がある程度均等に出題されると思っている受験者もいますが、それは間違いです。
筆者がITパスポートの過去問・計10,000問の出題内容を調査したところ、以下のような結果となりました。
分野 | 出題内容 | 出題数[問] | 割合[%] |
---|---|---|---|
ストラテジ系 | 企業活動 | 798 | 22.8 |
マーケティング | 380 | 10.9 | |
法務・法律 | 817 | 23.3 | |
企業会計 | 425 | 12.1 | |
システム企画 | 158 | 4.5 | |
システム戦略 | 250 | 7.1 | |
経営戦略マネジメント | 596 | 17.0 | |
技術戦略マネジメント | 76 | 2.2 | |
計 | ー | 3,500 | 100 |
マネジメント系 | システム開発技術 | 467 | 23.4 |
ソフトウェア開発管理技術 | 129 | 6.5 | |
プロジェクトマネジメント | 712 | 35.6 | |
サービスマネジメント | 473 | 23.7 | |
システム監査 | 219 | 11.0 | |
計 | ー | 2,000 | 100 |
テクノロジ系 | ハードウェア | 48 | 1.1 |
ソフトウェア | 39 | 0.9 | |
ネットワーク | 1,042 | 23.1 | |
コンピュータとデジタル情報 | 124 | 2.8 | |
アルゴリズムとプログラミング | 105 | 2.3 | |
情報デザイン | 35 | 0.8 | |
情報メディア | 41 | 1.0 | |
データベース | 723 | 16.1 | |
セキュリティ | 2,203 | 49.0 | |
データサイエンス | 140 | 3.1 | |
計 | ー | 4,500 | 100 |
以上の表の赤字部分を見ると、近年は
- セキュリティ
- 法務・法律
- 企業活動
- ネットワーク
- 経営戦略マネジメント
- プロジェクトマネジメント
に関する問題が特に多く出題されていることがわかります。
なので、ITパスポートの合格基準点を超えるためには、上記の分野を重点的に勉強することをおすすめします。
※ITパスポートの合格基準点について詳しく知りたい人は「ITパスポートの合格基準点・合格点数・合格ラインは?合格点ギリギリだと不合格?分野別に徹底解説!」をご覧ください。
逆に、出題頻度が低い情報デザインや情報メディアなどの勉強に時間を使うのはもったいないのでご注意ください。
頻出分野の中でも特に力を入れて対策すべき分野はセキュリティです。
上記の表の通り、セキュリティ分野は近年において出題頻度がかなり高いことがわかります。
ITパスポートのセキュリティでは以下のような問題が出題されます。
【例題(令和2年度過去問)】
受信した電子メールに添付されていた文書ファイルを開いたところ、PCの挙動がおかしくなった。疑われる攻撃として、適切なものはどれか。
- SQLインジェクション
- クロスサイトスクリプティング
- ショルダーハッキング
- マクロウイルス
【解答&解説】
正解は4・・・(答)です。
不用意にマクロを有効にしない、不審なファイルは安易に開かないなどが対策となります。
近年のITパスポートでセキュリティに関する問題が頻出している理由としては、以下の4つがあげられます。
- デジタル社会の進展とセキュリティの重要性の増大
- サイバー攻撃の増加
- 情報セキュリティ法規制の強化
- DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進
それぞれの詳細は「ITパスポートは570点で合格できる?絶対にできません!」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
過去問演習をしっかり行うこと
ITパスポートでは過去問の類似問題がたくさん出題されます。
例えば、以下は平成22年度と平成28年度の過去問ですが、内容がかなり似ていることがわかります。
【過去問(平成22年度)】
問題解決の手法の一つであるブレーンストーミングのルールとして、適切なものはどれか。
- 各自がアイディアを練り、質が高いと思うものだけを選別して発言する。
- 他人が出したアイディアを遠慮なく批判する。
- 他人の出したアイディアに改良を加えた発言は慎む。
- 突飛なアイディアを含め、自由奔放な発言を歓迎する。
【解答&解説】
正解は4・・・(答)です。
ブレーンストーミングでは質よりも量を重視するので、多少突飛な意見も歓迎し、他人の意見に便乗した案もOKです。
【過去問(平成28年度)】
複数人が集まり、お互いの意見を批判せず、質より量を重視して自由に意見を出し合うことによって、アイディアを創出していく技法はどれか。
- ブレーンストーミング
- ベンチマーキング
- ロールプレイング
- ワークデザイン
【解答&解説】
正解は1・・・(答)です。
過去問は最低でも5回分は解きたいところです。
過去問で間違えた問題をどんどん暗記していくことは、かなり効率の良いITパスポートの勉強方法と言えます。
ITパスポートの過去問は「ITパスポート過去問題100問!解説付きサイトは?過去問は出ない?何年分やるべき?」にたくさん掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
ITパスポートの難易度は高い?
上記でも解説した通り、IT未経験者・初心者がITパスポートに合格するには、100〜150時間程度の勉強時間は確保したいところです。
100〜150時間程度も勉強する必要があるなら、ITパスポートの難易度は相当高いのでは?と思う人もいるでしょう。
しかし、ITパスポートの難易度は高くはありませんのでご安心ください。
世の中には漢検や弁護士など様々な資格がありますが、ITパスポートの難易度・難しさは中程度です。
平成23年〜令和5年におけるITパスポートの合格率は以下の推移となっており、受験者の半分程度は合格します。
※「ITパスポートの合格率は50%前後を推移!合格率は高い?低い?」もぜひ参考にしてください。
年度 | 応募者数[人] | 受験者数[人] | 合格者数[人] | 合格率[%] |
---|---|---|---|---|
平成23年 | 17,064 | 15,470 | 6,289 | 40.7 |
平成24年 | 68,983 | 62,848 | 25,796 | 41.0 |
平成25年 | 74,391 | 67,326 | 32,064 | 47.6 |
平成26年 | 78,720 | 71,464 | 34,215 | 47.9 |
平成27年 | 80,949 | 73,185 | 34,696 | 47.4 |
平成28年 | 86,305 | 77,765 | 37,570 | 48.3 |
平成29年 | 94,298 | 84,235 | 42,432 | 50.4 |
平成30年 | 107,172 | 95,187 | 49,221 | 51.7 |
令和元年 | 117,923 | 103,812 | 56,323 | 54.3 |
令和2年 | 146,971 | 131,788 | 77,512 | 58.8 |
令和3年 | 244,254 | 211,145 | 111,241 | 52.7 |
令和4年 | 253,159 | 231,526 | 119,495 | 51.6 |
令和5年 | 297,864 | 265,040 | 133,292 | 50.3 |
高校生も毎年2,000〜3,000人程度受験しており、令和4年3月度における高校生のITパスポート合格率は24.1%となっています。
※詳しくは「ITパスポートの高校生合格率は?メリットは?独学可能?勉強方法もご紹介」をご覧ください。
以上の事実からも、ITパスポートの難易度は決して高くないことがお分かりいただけるでしょう。
ITパスポートの難易度については「ITパスポートの難易度は?上がった?勉強時間は?難しい?文系初心者でも大丈夫?」で詳しく解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
🔽 最短の勉強時間で合格! 🔽
今回はITパスポートの勉強時間(勉強期間・学習時間)について解説しました。
ITパスポートは必要な勉強時間をしっかりと確保すればほぼ確実に合格可能なので、ITに関心がある人はぜひ受験を検討してみてください。