
ITパスポートは何に役立つのか疑問に思っている人は多いでしょう。
ITパスポートは役に立たない・無意味であるという意見が多いのも事実です。
本記事では日本トップクラスにITパスポートを熟知している私ケンジが、ITパスポートは何に役立つのかについて解説した後、ITパスポートは役に立たない・無意味という意見もご紹介します。
ITパスポートを受験予定の人はぜひ参考にしてください。
ちなみにですが、ITパスポートにはたった10時間の勉強で合格できる方法があります。
これさえあれば限りなく少ない努力で合格に大きく近づきます。
これは私が何年もITパスポートの勉強を続ける中で生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。
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ITパスポートは何に役立つ?役立つ6つの場面をご紹介!
ITパスポートは主に以下6つの場面で役立ちます。
- ITリテラシーの向上
- 就活や転職活動でのアピール
- 社内での評価向上
- 業務効率の向上
- 次のステップへの基盤
- 社内コミュニケーションがスムーズになる
それぞれについて詳しく解説していきます。
1:ITリテラシーの向上
経済産業省がITパスポートを実施する目的は、ITパスポートの学習を通じて、すべての受験者に現代社会で活躍するために必要なITの基礎知識を身に付けてもらうことです。
ITパスポートでは3つの分野(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)から問題が出題されるので、勉強する過程で幅広いITの知識を身に付けることができます。
※各分野の詳細は「ITパスポートの分野は3つある!分野別評価点・割合は?難しいのはどれ?」をご覧ください。
ITパスポートを取得していることは、ITの基礎知識を保有していることの証明になります。
また、ITパスポートではITに関する問題だけでなく、以下のようなビジネスに関する問題も数多く出題されるので、すでに社会人として働いている人はITパスポートを勉強する過程でビジネスに関する知識も身に付けることができ、場合によってはその知識を実務に役立てることも可能です。
【例題(令和4年度過去問)】
マネーロンダリングの対策に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 金融取引に当たり、口座開設時の取引目的や本人確認を徹底し、資金の出所が疑わしい取引かどうかを監視する。
- 紙幣の印刷に当たり、コピー機では再現困難な文字や線、傾けることによって絵が浮かび上がるホログラムなどの技術を用いて、複製を困難にする。
- 税金の徴収に当たり、外国にある子会社の利益を本国の親会社に配当されたものとみなして、本国で課税する。
- 投資に当たり、安全性や収益性などの特徴が異なる複数の金融商品を組み合わせることによって、一つの事象によって損失が大きくなるリスクを抑える。
【解答&解説】
正解は1・・・(答)です。
AML(マネーロンダリング防止対策)には、口座開設時の取引目的や本人確認を厳しくし、金融取引を監視することなどがあります。
※ITパスポートの過去問をもっとたくさん解きたい人は「ITパスポート過去問題100問!解説付きサイトは?過去問は出ない?何年分やるべき?」をご覧ください。
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2:就活や転職活動でのアピール
ITパスポートは国家資格なので、取得すれば履歴書に書くことができます。
ITパスポートを取得していると、場合によっては就活や転職で有利になることがあります。
※ITパスポートを履歴書に書く際の書き方については「ITパスポートは履歴書に書ける!書かないのはもったいない!書き方を画像で解説」をご覧ください。
特にIT未経験者や就活をする学生にとって、ITパスポートはITに関する基本的な知識を持っていることを企業にアピールできる手段になります。
現在はほとんどの会社の業務で何かしらのITツールが導入されているので、ITパスポートの勉強で身に付けた知識は職種に限らず役立ちます。
※「ITパスポートは就職活動・転職で有利?就職先企業での評価は?大学生は取得すべき?完全解説!」もぜひ合わせてご覧ください。
3:社内での評価向上
ITパスポートを取得していると、会社内でITに関連するプロジェクトやDX(デジタルトランスフォーメーション)に関与する際に、ITの基礎知識があることを証明できます。
これによって仕事の幅が広がり、評価向上に役立つ場合があります。
また、ITパスポートに合格すると会社から補助金や手当をもらえる場合があります。
例えば、コガソフトウェア株式会社ではITパスポートに合格すると、合格祝い金として9,000円が支給されることに加え、資格手当として毎月2,000円も支給されます。
会社によっては昇格・昇給の条件としてITパスポートの取得を必須としているところや、ITパスポートの受験料を全額負担してくれるところもあります。
「ITパスポート試験の受験料・値段・費用は7500円!割引はある?」をご覧いただくとわかる通り、ITパスポートの受験料は税込7,500円と決して安くはないので、会社が受験料を負担してくれるのはかなりありがたいでしょう。
4:業務効率の向上
業務でITを活用する際にITパスポートで学んだ知識が役立ちます。
例えば、ITシステムの基礎やセキュリティ対策を理解していることで、日常業務やシステム導入時のトラブル対応がスムーズになります。
ITパスポートでは以下のような実践的な問題も出題されるのが特徴です。
【例題(平成25年度過去問)】
システム開発の節目ごとに、プロジェクト全体に必要なコストの見積りを行った。見積りの精度が最も高い時点はどれか。
- システム化計画時
- 設計終了時
- プログラミング終了時
- 要件確定時
【解答&解説】
正解は3・・・(答)です。
プロジェクト全体に必要なコストは開発が進み、確定事項が増えるほどに精度は高まります。
システム開発の工程順に解答群を並べると、1→4→2→3となります。
一番遅い工程は3です。
※「ITパスポートの問題・例題を分野別に紹介!どんな試験問題か即わかる!」もぜひ合わせてご覧ください。
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5:次のステップへの基盤
ITパスポートを主催している情報処理推進機構(IPA)は基本情報技術者試験という資格試験も主催しています。
基本情報技術者試験はこれからITエンジニアとしてキャリアをスタートする社会人のIT基礎力を問う試験であり、ITエンジニアの登竜門となる国家試験であるといえます。
基本情報技術者試験の取得難易度はITパスポートよりも難しく、ITパスポートの上位資格と言われています。
※詳しくは「ITパスポートは国家資格・上位資格?検定との違いは?わかりやすく解説」をご覧ください。
基本情報技術者試験の試験範囲はITパスポートとかなり重複しているので、ITパスポートに合格してから基本情報技術者試験の合格を目指す人も多数存在します。
基本情報技術者試験の詳細は「ITパスポートと基本情報技術者試験の違い!ITパスポートとってからの方がいい?重複分野や難易度・範囲は?」で解説しているので、興味のある人はぜひご覧ください。
6:社内コミュニケーションがスムーズになる
営業や経理・事務・総務など、直接ITを扱わない職種でも、ITの基本知識があることで社内コミュニケーションがスムーズになり、プロジェクトや業務効率を向上させることも可能です。
令和3年1月度のITパスポートを受験した社会人をIT系と非IT系に分けた場合の合格率は以下の表の通りです。
※「ITパスポートの合格率は50%前後を推移!合格率は高い?低い?」もぜひ参考にしてください。
応募者 | 受験者 | 合格者 | 合格率 | |
---|---|---|---|---|
IT系 | 1,862人 | 1,595人 | 886人 | 55.5% |
非IT系 | 6,402人 | 5,602人 | 3,701人 | 66.1% |
ITパスポートはIT初心者や非IT企業に勤めるビジネスパーソンでも十分に合格できる試験なのでご安心ください。
高校生でも合格している人がたくさんいます。
※詳しくは「ITパスポートの高校生合格率は?メリットは?独学可能?勉強方法もご紹介」をご覧ください。
ITパスポートは役に立たない・無意味って本当?
以上でITパスポートが役立つ場面をご紹介しましたが、ITパスポートは役に立たない・無意味という意見があるのも事実です。
Yahoo!知恵袋を見てみると、以下のような投稿がたくさん見受けられます。
ITパスポート試験を何も考えず受講し、合格しましたが、「ITパスポートはゴミ」「履歴書に書けない」などとyahoo知恵袋に書かれていました。
1日3時間以上、毎日1ヶ月間欠かさず勉強してきた自分が無駄だったのかと、がっかりしてしまいました。
私はIT系の仕事につきたいわけではなく、プログラム開発につきたい訳でもないです。
引用:Yahoo!知恵袋
資格欄を埋めたくてテキトーに受けただけです。なんだか悲しいです。
ITパスポートが役に立たない・無意味と言われる理由は主に以下の2つです。
- 独占業務がないから
- 難易度が高くないから
独占業務とは、特定の資格を持っている人だけが法的に行うことを認められている業務のことです。
その資格を持っていない人がその業務を行うと法律違反となります。
例としては医者や弁護士・公認会計士などがあげられます。
ITパスポートは取得したとしても独占業務ができる訳ではないので、「わざわざ取得する意味がない」と考える人も多いです。
また、ITパスポートの難易度は公認会計士や弁護士に比べると格段に易しいです。
※「ITパスポートは簡単すぎる?簡単じゃない?簡単合格する極秘裏ワザとは?」もぜひ合わせてご覧ください。
資格の希少性がそこまで高くはないため、役に立たない・意味がないと感じる人が多いのかもしれません。
しかし、筆者はITパスポートは十分に役立つ資格であると考えています。
上記でも解説した通り、ITパスポートの勉強をするとITの基礎知識だけでなくビジネスの知識も身に付きます。
また、ITパスポートでは以下のような日常生活に役立つ知識に関する問題もたくさん出題されます。
【例題(令和4年度過去問)】
ゲーム機、家電製品などに搭載されている、ハードウェアの基本的な制御を行うためのソフトウェアはどれか。
- グループウェア
- シェアウェア
- ファームウェア
- ミドルウェア
【解答&解説】
正解は3・・・(答)です。
ゲーム機や家電製品などの基本的な制御を行うソフトウェアはファームウェアです。
必要最低限のメモリと安価なCPUが使用されていることが多いのが特徴です。

以上より、ITパスポートが多くの人のキャリアアップに繋がりやすい資格であることに間違いはありません。
ITパスポートの取得を考えている人は「ITパスポートなんて役に立たない・無意味だ」という意見は無視しましょう。
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ITパスポートが役立つ仕事・職種
最後に、ITパスポートが役立つ仕事・職種として以下の5つをご紹介します。
- 営業職
- 事務職
- 総務・人事
- ITサポート・ヘルプデスク
- マーケティング
それぞれにおいて、どのように役立つのか詳しく解説していきます。
1:営業職
IT製品やサービスを扱う営業職では、ITパスポートで得た知識が商談や提案の質を高めます。
クラウドやセキュリティの基本知識があると、顧客の課題や要望に対して的確な提案が可能になります。
また、顧客が抱えるIT課題を理解し、専門チームと連携する際にもITパスポートで得た知識が役立ちます。
特に、技術的な背景を理解できることで顧客との信頼関係を構築しやすくなり、競争優位性を高める大きな助けとなります。
2:事務職
事務職では業務システムやITツールの活用能力が重要であり、ITパスポートの知識がこれらを強化します。
例えば、事務職ではセキュリティや情報管理の基礎知識があるとかなり便利です。
これらの知識は個人情報や社内データを適切に扱うために必要不可欠です。
ITパスポートで得た知識により、日々の業務効率化やトラブル対応能力が向上し、信頼される事務スタッフとして活躍できます。
3:総務・人事
総務・人事職では勤怠管理や給与計算システムなどの運用が業務の中心となります。
ITパスポートで得た知識はこれらのシステム運用をスムーズにし、トラブル対応や業務改善に貢献します。
また、社内IT教育やセキュリティ対策を企画する際に、ITの基礎知識があることで効率的に業務を進めることもできます。
さらに、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進のサポート役としても役立ち、職場全体の生産性向上に貢献することも可能です。
4:ITサポート・ヘルプデスク
ITサポートやヘルプデスク職ではITパスポートで学ぶネットワークやシステムの基礎知識が顧客対応や問題解決に直結します。
クライアントや社内ユーザーからの問い合わせに迅速かつ正確に対応するためには、基本的なIT知識が欠かせません。
また、専門的なエンジニアと非技術者の間を橋渡しする役割としても、ITの基本が理解できていることでスムーズに仕事を進められます。
5:マーケティング
マーケティングではITパスポートで得たデータ分析やシステムに関する理解が役立ちます。
特にWEBマーケティングにおいてはGoogle Analyticsなどのツールを使いこなす基礎としてもITパスポートの知識を活用できます。
また、SEOや広告運用の最適化、データベースを活用した顧客分析などにおいてもITパスポートの知識が役立ちます。
IT用語や技術的背景を理解していることで、エンジニアやベンダーとのやり取りが円滑になり、業務効率を向上させることも可能です。
🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽
今回はITパスポートは何に役立つのか?役に立たない・無意味という意見は本当なのか?について解説しました。
ITパスポートは年間で20万人以上も受験する非常に有名な国家資格なので、役に立たない・無意味ということはあり得ません。
とても役立つ資格なので、ぜひ合格を目指して勉強してください。