ITパスポートに2週間で合格するための具体的スケジュールを9割超で合格した筆者が教えます

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ITパスポートを受験予定の人の中には2週間の勉強で合格したいと考えている人もいるでしょう。

ITパスポートは2週間の勉強でも十分合格が狙える国家資格です。

本記事では日本で一番ITパスポートに詳しい私ケンジが、ITパスポートに2週間で合格するための具体的スケジュールを公開していますので、ぜひ参考にしてください。

ちなみにですが、ITパスポートにはたった10時間の勉強で合格できる方法があります。

これさえあれば2週間も勉強する必要はありません。

これは私が何年もITパスポートの勉強を続ける中で生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。

興味ある人はぜひ以下のボタンからその方法をチェックしてください。

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ITパスポートに2週間で合格することは可能?

そもそも、ITパスポートに2週間で合格することは可能なのか?と思っている人もいるでしょう。

結論から言うと、十分に可能です。

ネットでは以下のような、ITパスポートを2週間で合格した体験談を何個も見つけることができます。

ITパスポートを2週間で合格した体験談

また、Yahoo!知恵袋では以下の投稿が行われています。

【Q】ITパスポートって2週間で受かると思いますか?

【A】IT初心者の方ですと勉強時間が30時間~100時間くらいのイメージで、ITへの適性によって大きく変わるため、2週間で受かる人もいれば、全然足りないという人もいる状態です。

出典:Yahoo!知恵袋

※「ITパスポートの勉強時間・勉強期間・学習時間は?最短は10時間!大学生や初心者は?」もぜひ合わせてご覧ください。

ITパスポートに2週間で合格できるかどうかはもちろん本人の努力次第ですが、ITパスポートを受験予定の人は2週間の勉強でも十分に合格の可能性があるということはまず頭に入れておきましょう。

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ITパスポートに2週間で合格するための具体的スケジュール

日本で一番ITパスポートを熟知している自負のある私ケンジが考えた、ITパスポートに2週間で合格するための具体的スケジュールは以下です。

  • 1〜3日目:企業活動、法務・法律、経営戦略マネジメント
  • 4〜6日目:システム開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント
  • 7〜9日目:ネットワーク、データベース、セキュリティ
  • 10〜14日目:過去問演習

それぞれについて詳しく解説していきます。

1〜3日目:企業活動、法務・法律、経営戦略マネジメント

まず前提として、ITパスポートには頻出分野が存在します。

私がITパスポートの過去問・計10,000問の出題内容を調査したところ、各分野の出題数は以下のような結果となりました。

※「ITパスポートの分野は3つある!分野別評価点・割合は?難しいのはどれ?」もぜひ合わせてご覧ください。

分野出題内容出題数[問]割合[%]
ストラテジ系企業活動79822.8
マーケティング38010.9
法務・法律81723.3
企業会計42512.1
システム企画1584.5
システム戦略2507.1
経営戦略マネジメント59617.0
技術戦略マネジメント762.2
3,500100
マネジメント系システム開発技術46723.4
ソフトウェア開発管理技術1296.5
プロジェクトマネジメント71235.6
サービスマネジメント47323.7
システム監査21911.0
2,000100
テクノロジ系ハードウェア481.1
ソフトウェア390.9
ネットワーク1,04223.1
コンピュータとデジタル情報1242.8
アルゴリズムとプログラミング1052.3
情報デザイン350.8
情報メディア411.0
データベース72316.1
セキュリティ2,20349.0
データサイエンス1403.1
4,500100

2週間という短い期間でITパスポートの対策を行うには、頻出分野(上記表の赤字部分)を重点的に勉強するのが最も効率的です。

なので、1〜3日目はまずストラテジ系の

  • 企業活動
  • 法務・法律
  • 経営戦略マネジメント

をITパスポートの参考書などで勉強しましょう。1日1分野の勉強で問題ありません。

※「ITパスポートのストラテジ系とは?苦手な人向け勉強法や問題例・過去問・用語は?」もぜひ合わせてご覧ください。

ITパスポートの参考書は毎年試験範囲が若干変わるので、中古ではなく新品を購入することをおすすめします。

※「ITパスポートの試験範囲は広い!変更・拡大されることもあるので要注意」もぜひ合わせてご覧ください。

参考書は有名な以下の3冊のうちどれか1冊を購入すれば問題ありません。本屋で軽く立ち読みをして、自分に合ったものを選んでください。

ITパスポートの有名参考書3冊

企業活動、法務・法律、経営戦略マネジメントは用語や知識の暗記が中心です。

※「ITパスポート用語集・単語一覧・PDF付き!覚え方やアプリ・本もご紹介!」もぜひ合わせてご覧ください。

本番のITパスポート試験ではそれぞれ以下のような問題が出題されます。

【企業活動の例題(令和4年度過去問)】

製造販売業A社は、バランススコアカードの考え方を用いて戦略テーマを設定した。業務プロセス(内部ビジネスプロセス)の視点に基づく戦略テーマとして、最も適切なものはどれか。

  1. 売上高の拡大
  2. 顧客ロイヤルティの拡大
  3. 従業員の技術力強化
  4. 部品の共有化比率の向上

【解答&解説】

正解は4・・・(答)です。

バランススコアカード(BSC)は企業の業績を財務・顧客・業務プロセス・学習と成長の4つの視点から評価することです。

  • 財務=企業の収益性を見るための指標。売上や利益など。
  • 顧客=企業が顧客からどう見られているかを示す指標。顧客満足度、リピート率、クチコミ評価など。
  • 業務プロセス=企業内部の業務プロセスが効率的であるかの指標。品質の向上、納期の短縮、コスト削減など。
  • 学習と成長=成長と進歩を見るための指標。従業員満足度、人材数の最適化、スキルアップの進行状況など。

バランススコアカードによって単に利益や売上を把握するだけでなく、企業の全体的な健康状態を把握できます。

※「ITパスポートの問題・例題を分野別に紹介!どんな試験問題か即わかる!」もぜひ合わせてご覧ください。

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【法務・法律の例題(令和5年度過去問)】

フォーラム標準に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 工業製品が、定められた品質、寸法、機能及び形状の範囲内であることを保証したもの
  2. 公的な標準化機関において、透明かつ公正な手続の下、関係者が合意の上で制定したもの
  3. 特定の企業が開発した仕様が広く利用された結果、事実上の業界標準になったもの
  4. 特定の分野に関心のある複数の企業などが集まって結成した組織が、規格として作ったもの

【解答&解説】

正解は4・・・(答)です。

フォーラム標準は公式な標準化団体ではなく、実際の市場や業界のニーズに基づいて広く採用されたものです。

【経営戦略マネジメントの例題(平成28年度過去問)】

データベース化された顧客情報を活用し、優良顧客を抽出する方法として、適切なものはどれか。

  1. 3C分析
  2. RFM分析
  3. SWOT分析
  4. バリューチェーン分析

【解答&解説】

正解は2・・・(答)です。RFM分析とは、データベース化された顧客情報である

  • Recency(最終購買日)
  • Frequency(購買頻度)
  • Monetary(累計購買金額)

を用いてマーケティングを行う方法です。

RFM分析のイメージ

4〜6日目:システム開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント

4〜6日目はマネジメント系で頻出の

  • システム開発技術
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント

を勉強します。こちらも用語や知識の暗記が中心です。

本番のITパスポート試験ではそれぞれ以下のような問題が出題されます。

【システム開発技術の例題(平成23年度過去問)】

受託したシステムの新規開発において、ソフトウェアを本番環境に移行するための計画を顧客に説明した。この計画に基づいた作業を実施する工程として、適切なものはどれか。

  1. 結合テスト
  2. システムテスト
  3. ソフトウェア導入
  4. ソフトウェア保守

【解答&解説】

正解は3・・・(答)です。その他の選択肢の詳細は以下です。

  • 結合テスト=プログラム間のインターフェースに誤りがないことを検証する工程
  • システムテスト=システム要件を満たしているか検証する工程
  • ソフトウェア保守=すでに稼働中のシステムのバグ修正や改良をする工程

【プロジェクトマネジメントの例題(平成29年度過去問)】

プロジェクトに参加するメンバーの適切な配置を検討するために、明確にする必要があるものはどれか。

  1. コスト見積りの方法
  2. 作業進捗の報告方法
  3. 成果物の受入基準
  4. 割り当てる役割と責任

【解答&解説】

正解は4・・・(答)です。

プロジェクトに参加するメンバーの適切な配置は、プロジェクト資源マネジメントで行います。

プロジェクト資源マネジメントでは、メンバーの役割と責任を明確にします。

1はプロジェクトコストマネジメント、2はプロジェクトコミュニケーションマネジメント、3はプロジェクトスコープマネジメントで明確にします。

【サービスマネジメントの例題(平成21年度過去問)】

ITサービスの提供者と顧客の間でサービスレベルに関して取り交わすSLAの目的はどれか。

  1. サービスの範囲と品質を明確にする。
  2. サービスマネジメントを定期的にチェックする手順を明確にする。
  3. システム化目標を明確にする。
  4. 要員に必要な教育を明確にする。

【解答&解説】

正解は1・・・(答)です。

2はシステム監査の目的、3はシステム要件定義の目的です。

4はPMBOKの知識エリアの1つ「プロジェクト資源マネジメント」の目的の1つです。

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7〜9日目:ネットワーク、データベース、セキュリティ

7〜9日目はテクノロジ系で頻出の

  • ネットワーク
  • データベース
  • セキュリティ

を勉強します。特にセキュリティは近年、非常に出題頻度が高いので重点的に対策してください。

本番のITパスポート試験ではそれぞれ以下のような問題が出題されます。

※「ITパスポートのテクノロジ系とは?攻略法・苦手な人向け勉強方法は?難しい?問題例や用語もご紹介」もぜひ合わせてご覧ください。

【ネットワークの例題(令和2年度過去問)】

LPWAの特徴として、適切なものはどれか。

  1. Alに関する技術であり、ルールなどを明示的にプログラミングすることなく、入力されたデータからコンピュータが新たな知識やルールなどを獲得できる。
  2. 低消費電力型の広域無線ネットワークであり、通信速度は携帯電話システムと比較して低速なものの、一般的な電池で数年以上の運用が可能な省電力性と、最大で数十kmの通信が可能な広域性を有している。
  3. 分散型台帳技術の一つであり、複数の取引記録をまとめたデータを順次作成し、直前のデータのハッシュ値を埋め込むことによって、データを相互に関連付け、矛盾なく改ざんすることを困難にして、データの信頼性を高めている。
  4. 無線LANの暗号化方式であり、脆弱性が指摘されているWEPに代わって利用が推奨されている。

【解答&解説】

正解は2・・・(答)です。

1はAI(人工知能)、3はブロックチェーン、4は無線LANの暗号化方式に関する説明です。

【データベースの例題(令和元年度過去問)】

関係データベースにおいて、主キーを設定する理由はどれか。

  1. 算術演算の対象とならないことが明確になる。
  2. 主キーを設定した列が検索できるようになる。
  3. 他の表からの参照を防止できるようになる。
  4. 表中のレコードを一意に識別できるようになる。

【解答&解説】

正解は4・・・(答)です。

主キーとは、表の中からある特定の行を識別するための列です。

  1. 列のデータ型(整数や文字列といったデータの種類)に数値以外を設定する理由です。
  2. 主キー以外の列でも検索を行えます。
  3. 主キーを設定した列は他の表の外部キーから参照されます。

【セキュリティの例題(令和5年度過去問)】

情報セキュリティにおける認証要素は3種類に分類できる。認証要素の3種類として、適切なものはどれか。

  1. 個人情報、所持情報、生体情報
  2. 個人情報、所持情報、知識情報
  3. 個人情報、生体情報、知識情報
  4. 所持情報、生体情報、知識情報

【答え】4

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10〜14日目:過去問演習

頻出分野のインプットが完了したら、残りは過去問演習に時間を使います。

ITパスポートでは過去に出題された問題の類似問題が数多く出題されます。

例えば、以下は令和1年度と平成21年度の過去問ですが、内容がかなり似ていることがわかります。

※「ITパスポート過去問題100問!解説付きサイトは?過去問は出ない?何年分やるべき?」もぜひ合わせてご覧ください。

【令和元年度過去問】

企業の経営理念を策定する意義として、最も適切なものはどれか。

  1. 企業の経営戦略を実現するための行動計画を具体的に示すことができる。
  2. 企業の経営目標を実現するためのシナリオを明確にすることができる。
  3. 企業の存在理由や価値観を明確にすることができる。
  4. 企業の到達したい将来像を示すことができる。

【解答&解説】

正解は3・・・(答)です。

経営理念は企業の存在意義や価値観を明確にするための基盤です。

【平成21年度過去問】

経営理念を説明したものはどれか。

  1. 企業が活動する際に指針となる基本的な考え方であり、企業の存在意義や価値観などを示したもの
  2. 企業が競争優位性を構築するために活用する資源であり、一般的に人・物・金・情報で分類されるもの
  3. 企業の将来の方向性を示したビジョンを具現化するための意思決定計画であり、長期・中期・短期の別に策定されるもの
  4. 企業のもつ個性、固有の企業らしさのことで社風とも呼ばれ、長年の企業活動の中で生み出され定着してきたもの

【解答&解説】

正解は1・・・(答)です。

経営理念に関する問題では、選択肢の中から「存在意義」や「存在理由」「価値観」というキーワードを探すことがポイントです。

経営理念のイメージ

なので、2週間という短い期間でITパスポートに合格するためには、過去問演習も必須となります。

10〜14日の5日間で直近の過去問5回分は解きたいところです。

ITパスポートの試験時間は120分・問題数は全部で100問ですが、多くの受験者は60分程度で解き終わります。

本番は見直しも含めると90分程度で受験が完了する人がほとんどです。ITパスポートは解き終わると途中退出が可能です。

※詳しくは「ITパスポートの試験時間・問題数は120分で100問!長い?途中退出可能?」をご覧ください。

Yahoo!知恵袋でも以下のような投稿をいくつか見つけられるので、過去問1回分を解くのにかかる時間=1時間程度と考えて問題ないでしょう。

【Q】ITパスポート試験について質問です。制限時間は120分と書いてありますが皆さんは大体何分くらいで解き終えていますか?また、制限時間内に全て解き終え退場する場合その場で自分の点数を確認することはできますか?

【A】自分は1時間半位、約90分で見直しまで終わりました。自分の点数は終わったと同時に画面上に出て、1時間後ぐらいにはネット自分のIDなどを入力すれば見られます。実際の合格発表は1か月後です。

出典:Yahoo!知恵袋

※「ITパスポートの合格発表日はいつ?受験月の翌月15日前後です!見方は?何時?」もぜひ合わせてご覧ください。

なので、過去問5回分を解くのにかかる時間は1時間×5回分=5時間程度となります。

過去問の入手方法は主に以下の3つです。

  • 本屋やAmazonなどで販売されている過去問集を購入する
  • ITパスポート試験ドットコムの「過去問道場」を使用する
  • ITパスポート試験公式サイトに掲載されている過去問を使用する

自分に合った方法を選んでください。

そして、過去問を解いて間違えた問題はひたすら暗記していってください。

上記でも解説した通り、ITパスポートでは過去に出題された問題の類似問題が数多く出題されます。

なので、自分が過去問で間違えた問題をどんどん暗記していくことが何よりも効率の良いITパスポートの対策になります。

🔽 2週間もかからない! 🔽

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今回はITパスポートに2週間で合格するための具体的スケジュールをご紹介しました。

ITパスポートは試験範囲がかなり広いです。2週間という短期間で合格するには範囲を絞って勉強することが必須です。