ITパスポートは意味ない・ゴミ・無駄・いらないと言われる理由10個!必要性について改めて考えてみた

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「ITパスポートは取得する意味ない」「ITパスポートはゴミ資格だ」などの評判を聞いたことのある人もいるでしょうが、本当にそうなのでしょうか?

今回は日本で一番ITパスポートを熟知している私ケンジが、ITパスポートは意味ない・ゴミ・無駄・いらないと言われる10個の理由を徹底解説していきます。

さらに、ITパスポートのメリットとデメリットを比較し、どんな人におすすめできる資格なのかなどについても解説していきます。

ITパスポートを受験予定の人はぜひ最後までお読みください。

ちなみにですが、ITパスポートにはたった10時間の勉強で合格できる方法があります。

これさえあれば限りなく少ない努力で合格に大きく近づきます。

これは私が何年もITパスポートの勉強を続ける中で生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。

興味ある人はぜひ以下のボタンからその方法をチェックしてください。

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ITパスポートが意味ない・ゴミ・無駄・いらないと言われる理由10個

冒頭でも解説した通り、「ITパスポートは取得する意味ない」「ITパスポートはゴミ資格だ」などの評判は確かに存在します。

例えばX(旧Twitter)を見てみると、以下のようなポストも多数見受けられます。

ITパスポートはほぼ取る意味ないから応用情報取りなよって未経験者におすすめしてる人がいて、確かにITパスポート合格で転職うまくいく可能性は低いけど、未経験者が応用情報合格するのが、現実的ではないなって思っちゃうんよねぇ

ITパスポートゴミとか意味ないって言われてるけど単純にパソコン好きだし内容に興味あるから気になる

ITパスポートが意味ない・ゴミ・無駄・いらないと言われる理由としては主に以下の10個があげられます。

  1. 資格の難易度が高くない
  2. 実務に直結しない
  3. IT業界での評価が高くない
  4. 転職活動でのアピール力が強くない
  5. 他の資格の方が有利な場合がある
  6. コストパフォーマンスがあまり高くない
  7. 勉強時間の確保が難しい
  8. モチベーション維持が困難
  9. 合格後の活用機会が少ない
  10. 会社からの補助金や手当がないケースもある

それぞれの詳細について解説していきます。

1:資格の難易度が高くない

ITパスポートは国家資格の中でも比較的難易度が低く設定されています。

※「ITパスポートは国家資格・上位資格?検定との違いは?わかりやすく解説」もぜひ合わせてご覧ください。

ITパスポートの合格率は以下の表の通り、毎年50%前後を推移しています。

年度応募者数[人]受験者数[人]合格者数[人]合格率[%]
平成23年17,06415,4706,28940.7
平成24年68,98362,84825,79641.0
平成25年74,39167,32632,06447.6
平成26年78,72071,46434,21547.9
平成27年80,94973,18534,69647.4
平成28年86,30577,76537,57048.3
平成29年94,29884,23542,43250.4
平成30年107,17295,18749,22151.7
令和元年117,923103,81256,32354.3
令和2年146,971131,78877,51258.8
令和3年244,254211,145111,24152.7
令和4年253,159231,526119,49551.6
令和5年297,864265,040133,29250.3

※ITパスポートの合格率の詳細は「ITパスポートの合格率は50%前後を推移!合格率は高い?低い?」をご覧ください。

つまり、ITパスポートは受験者の約2人に1人が合格する試験ということです。

ITパスポートは独学可能!テキストのおすすめやサイト・アプリは?期間はどれくらい必要?勉強法も紹介!」でも解説している通り、ITパスポートは独学でも十分に合格が可能な国家資格です。

そのため、ITスキルを客観的に証明する資格としては物足りないと感じる企業も存在しており、他の高度な資格と比較すると「意味ない」「ゴミ」と感じる人もいるようです。

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2:実務に直結しない

ITパスポートはITの基礎知識を問う試験であり、実務で直接的に役立つスキルを身につけることは難しいです。

出題される問題も以下の例題のように知識を問う問題がほとんどです。

【例題(令和2年度過去問)】

企業の収益性を測る指標の一つであるROEの”E”が表すものはどれか。

  1. Earnings(所得)
  2. Employee(従業員)
  3. Enterprise(企業)
  4. Equity(自己資本)

【解答&解説】

正解は4・・・(答)です。

ROEはReturn of Equityの略で、自己資本に対する利益率のことです。

企業の画像

そのため、資格を取得しただけで即戦力として活躍することは難しく、「無駄」「いらない」という意見も出てきます。

実際に業務で必要なスキルは個々の企業や職種によって異なるため、ITパスポート取得後の実践的な学習や経験の方がより重要になります。

3:IT業界での評価が高くない

IT業界ではITパスポートよりも難易度の高い資格である基本情報技術者試験や応用情報技術者試験、ベンダー資格などが重視される傾向にあります。

そのため、ITパスポートを持っているだけでは企業から高い評価を得ることは難しく、就職活動や転職活動などで有利になるケースは少ないです。

特に転職活動(中途採用)においては資格よりも実務経験や今までの実績が重視されるため、ITパスポートを取得しているかどうかは合否にあまり影響しません。

4:転職活動でのアピール力が強くない

前述の通り、ITパスポートはIT業界での評価があまり高くないため、転職活動でのアピール材料としては弱いと言えます。

IT未経験者であれば、ITに対する学習意欲を示す一つの材料にはなりますが、他の応募者と差別化を図るにはITパスポートを取得するよりも、ポートフォリオの作成やより高度な資格の取得などが効果的です。

※「ITパスポートは就職活動・転職で有利?就職先企業での評価は?大学生は取得すべき?完全解説!」もぜひ参考にしてください。

5:他の資格の方が有利な場合がある

IT業界で働くことを目指すのであれば、ITパスポートよりも基本情報技術者試験や応用情報技術者試験、AWS認定資格やGoogle Cloud認定資格などのベンダー資格を取得した方がキャリアアップに繋がる可能性は高いです。

特に基本情報技術者試験はITパスポートの上位資格とも言われており、出題される問題もITパスポートより難易度が高く、企業からも評価されやすいです。

基本情報技術者試験について詳しく知りたい人は「ITパスポートと基本情報技術者試験の違い!ITパスポートとってからの方がいい?重複分野や難易度・範囲は?」をご覧ください。

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6:コストパフォーマンスがあまり高くない

ITパスポートの受験料は7,500円で決して安くはありませんが、前述のようにIT業界での評価は高くありません。

※受験料の詳細は「ITパスポート試験の受験料・値段・費用は7500円!割引はある?」をご覧ください。

そのため、費用対効果の面でITパスポートを疑問視する声もあります。

ITパスポートに限らずですが、資格取得にかかる費用と、その資格によって得られるメリットを比較検討することが重要です。

7:勉強時間の確保が難しい

IT未経験者・初心者がITパスポートに合格するために必要な勉強時間は100〜150時間程度と言われています。

※詳しくは「ITパスポートの勉強時間・勉強期間・学習時間は?最短は10時間!大学生や初心者は?」をご覧ください。

仕事や学業で忙しい人にとって、100〜150時間の勉強時間を確保することは容易ではありません。

限られた時間の中で効率的にITパスポートの学習を進めるためには、適切な学習計画を立てる必要があります。

学習時間の確保が難しいと感じている人はスマホアプリやオンライン学習サイトなどを活用するのも一つの方法です。

ITパスポートの勉強方法については「ITパスポートの勉強方法・対策法を完全解説!初心者必見!ノートや便利な参考書・アプリは?」で詳しく解説しているので、気になる人はぜひ参考にしてください。

8:モチベーション維持が困難

ITパスポートの学習内容はITの基礎知識が中心であり、以下の例題のように難しい用語も多数登場するため、人によっては内容が難解に感じたり、学習のモチベーションを維持することが難しい場合もあります。

※ITパスポートで登場する用語は「ITパスポート用語集・単語一覧・PDF付き!覚え方やアプリ・本もご紹介!」にまとめているので、ぜひ参考にしてください。

【例題(令和2年度過去問)】

次の1〜4のうち、電源供給が途絶えると記憶内容が消える揮発性のメモリだけを全て挙げたものはどれか。

1:DRAM

2:ROM

3:SRAM

4:SSD

  • ア:1、2
  • イ:1、3
  • ウ:2、4
  • エ:3、4

【解答&解説】

正解はイ・・・(答)です。

基本的にRAMは揮発性、ROMは不揮発性です。SSDはフラッシュメモリ、すなわちEEPROMを利用した媒体です。

なので、揮発性のメモリは1と3になります。

SSD

学習のモチベーションを維持するためには、学習目標を明確に設定したり、学習仲間を見つけたりするなど、工夫が必要です。

9:合格後の活用機会が少ない

ITパスポートは取得したとしても独占業務ができる訳ではないので、その資格を活かせる機会は限られています。

独占業務とは、特定の資格を持っている人だけが法的に行うことを認められている業務のことです。

その資格を持っていない人がその業務を行うと法律違反となります。

例としては医者や弁護士・公認会計士などがあげられます。

ITパスポートのように独占業務ができるわけではない資格の場合は、資格取得を自己満足で終わらせるのではなく、取得した知識を業務や学習に活かすための具体的な行動を起こすことが重要です。

10:会社からの補助金や手当がないケースもある

ITパスポートに合格すると会社から補助金や手当をもらえる場合もありますが、すべての企業が支給しているわけではありませんのでご注意ください。

※例えば、コガソフトウェア株式会社ではITパスポートに合格すると、合格祝い金として9,000円が支給されることに加え、資格手当として毎月2,000円も支給されます。

企業の制度や方針によってはITパスポートではなく他の資格の取得を推奨している場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。

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ITパスポートのメリット・デメリット

ITパスポートに限らずですが、資格の取得にはメリットとデメリットの両面が存在します。

ここからは、ITパスポートのメリットとデメリットについて解説していきます。

まずはメリットからです。

※「ITパスポートのメリット10個とデメリットを完全解説!バウチャー支払いのメリットも解説」もぜひ合わせてご覧ください。

メリット

ITパスポートを取得する主なメリットは以下の4つです。

  1. ITの基礎知識が体系的に学べる
  2. 共通言語として業務に役立つケースがある
  3. キャリアパスのスタート地点になることがある
  4. 自己啓発・学習意欲の向上に繋がる

それぞれの詳細は以下です。

1:ITの基礎知識が体系的に学べる

ITパスポートの学習は、ITの基礎知識を体系的に学ぶための良い機会となります。

ITパスポートでは3つの分野(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)から問題が出題されるため、ITの全体像を掴むことができます。

※各分野の詳細は「ITパスポートの分野は3つある!分野別評価点・割合は?難しいのはどれ?」をご覧ください。

特にIT業界未経験者や文系出身者にとっては、ITの基礎知識を効率的に習得できる貴重な機会となります。

2:共通言語として業務に役立つケースがある

ITパスポートで学習する用語や概念はIT業界における共通言語として業務に役立つケースもあります。

例えば、システム開発のプロジェクトに参加する場合、システム開発に関連する用語を理解しておくことで開発者とのコミュニケーションが円滑に進みます。

また、営業職であっても、顧客のITニーズを理解し、適切な提案を行う上でITパスポートの知識は役に立つケースもあります。

※「ITパスポートは何に役立つ?役に立たない・無意味って本当?徹底解説!」もぜひ合わせてご覧ください。

ITパスポートはITに関連する様々な職種で業務効率の向上に貢献する可能性を秘めています。

3:キャリアパスのスタート地点になることがある

ITパスポートの取得はIT業界でのキャリアを考える上でのスタート地点になることもあります。

ITパスポートの取得をきっかけに、より高度なITスキルを身につけるための学習意欲向上に繋がる可能性があります。

ITパスポート合格後は上記でもご紹介した基本情報技術者試験や応用情報技術者試験といった上位資格の取得を目指す人も多く、キャリアアップの足掛かりとして活用できます。

4:自己啓発・学習意欲の向上に繋がる

ITパスポートの学習を通して、自己啓発や学習意欲の向上に繋がる可能性もあります。

計画的に学習を進め、試験に合格することで、達成感や自信を得ることができるでしょう。

この成功体験は今後の学習やキャリア形成においてもプラスに働く可能性が高いです。

また、ITパスポートの学習を通して得た知識やスキルは日常生活でも役立つことがあります。

実際に、ITパスポートでは以下のような日常生活に役立つ知識に関する問題もたくさん出題されます。

【例題(令和3年度過去問)】

多くのファイルの保存や保管のために、複数のファイルを一つにまとめることを何と呼ぶか。

  1. アーカイブ
  2. 関係データベース
  3. ストライピング
  4. スワッピング

【解答&解説】

正解は1・・・(答)です。

アーカイブとは「書庫」の意味です。複数のファイルを一つにまとめることで、管理や配布などが容易になります。

多くのアーカイバソフトは圧縮機能を備えており、圧縮することでディスクスペースの節約や、伝送時間の短縮なども期待できます。

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ITパスポートのデメリット

続いてはITパスポートのデメリットとして、以下の4つをご紹介します。

  1. 資格取得だけでスキルアップには繋がらない
  2. 上位資格の取得を目指す必要がある
  3. 費用と時間が必要
  4. 試験範囲が広い

それぞれの詳細は以下です。

1:資格取得だけでスキルアップには繋がらない

ITパスポートはITの基礎知識を学ぶための資格であり、資格取得だけで即座に実務レベルのスキルが身につくわけではありません。

資格取得後も継続的な学習や実践経験を積むことが重要です。

ITスキルは常に進化しているため、最新技術の動向を把握し、常に学び続ける姿勢が求められます。

ITパスポートは取得をゴールとするのではなく、スキルアップのためのスタート地点と捉えることが重要です。

2:上位資格の取得を目指す必要がある

ITパスポートはIT資格の中でも入門レベルの資格と位置付けられています。

そのため、繰り返しにはなりますが、IT業界で高い評価を得るためには基本情報技術者試験や応用情報技術者試験といった上位資格の取得を目指す必要があるでしょう。

特に、システムエンジニアやプログラマーといった専門職を目指す場合は上位資格の取得が必須となるケースもあります。

ITパスポートは上位資格取得に向けた基礎固めとして捉え、計画的に学習を進めることが重要です。

3:費用と時間が必要

ITパスポートに合格するためには、受験料や参考書などの費用、そして学習時間が必要となります。

※ITパスポートの勉強に使えるおすすめの参考書を知りたい人は「ITパスポートのおすすめ参考書・テキスト本ランキング2025!初心者向けは?参考書はいらない?」をご覧ください。

なので、費用対効果や時間対効果を考慮し、自身の状況に合わせて受験を検討する必要があります。

限られた時間の中で効率的な学習を進めるために、自分に合った学習方法を見つけましょう。

4:試験範囲が広い

ITパスポートの試験範囲は広い!変更・拡大されることもあるので要注意」をご覧いただくとわかりますが、ITパスポートの試験範囲はかなり広いです。

なので、ITパスポートに合格するためには計画的な学習が必須です。

苦手分野や頻出分野を重点的に学習する時間を設けるなど、戦略的な学習計画を立てることを意識しましょう。

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ITパスポートはどんな人におすすめの資格?

本記事で繰り返し述べている通り、ITパスポートはITの基礎知識を網羅的に学べる国家資格です。

なので、これからプログラミングを学びたい人や異業種からの転職希望者など、ITの基礎知識を固めたい方にとっては最適な資格と言えます。

具体的には以下のような方におすすめです。

  1. これからプログラミングを学びたい人
  2. 異業種からIT業界へのキャリアチェンジを検討している人
  3. IT業界でブランクのある人

それぞれの詳細は以下です。

1:これからプログラミングを学びたい人

ITパスポートはプログラミングに必要な基礎知識を学ぶための入門資格としても最適です。

ITパスポートではネットワークやデータベース、セキュリティなど、プログラミングと関連性の高い分野の問題も数多く出題されるので、ITパスポートの勉強をすることで、よりスムーズにプログラミング学習を進めることができます。

ちなみにですが、ITパスポートではプログラミングに関する問題も出題されます。

具体的な問題内容を知りたい人は「ITパスポートのプログラミング問題を解説!捨てるのはあり?わからない場合は?言語は?」をご覧ください。

2:異業種からIT業界へのキャリアチェンジを検討している人

IT業界は常に新しい技術が生まれており、成長性が高い業界です。

異業種からIT業界へのキャリアチェンジを検討している人にとって、ITパスポートはキャリアチェンジの第一歩として最適な資格です。

ITパスポートでITの基礎を固めることで、その後の学習やキャリアプランをスムーズに進めることができます。

ITパスポートで出題される問題は「ITパスポートの問題・例題を分野別に紹介!どんな試験問題か即わかる!」にまとめているので、気になる人はぜひ参考にしてください。

3:IT業界でブランクのある人

IT業界でブランクのある人が再びIT業界で活躍するためには、最新のIT知識を習得する必要があります。

ITパスポートはITの基礎知識を網羅的に学習できるため、ブランクのある人の学び直しにも最適です。

ITパスポートで基礎を固めた上で、さらに専門的な知識・スキルを身につけることで、スムーズにIT業界への復帰を果たせるでしょう。

ITパスポートの必要性について改めて考えてみた

「ITパスポートは意味ない」と考えている人の多くは、ITパスポートの取得に時間や費用・労力を費やす価値があるのか?という疑問を抱いているはずです。

確かに、ITパスポートは他の高度なIT資格と比べて難易度が低く、資格取得のみでキャリアアップに直結するとは言い難い面もあります。

しかし、ITパスポートには現代社会において無視できない以下のような必要性も存在します。

ITリテラシー向上のためのツールとして

現代社会はインターネットやコンピュータなしでは生活できないほどIT化が進んでいます。

買い物や銀行取引、行政手続き、コミュニケーションなど、あらゆる場面でITが活用されています。

このような現代社会で生きていくためには、ITの基本的な知識とスキル、つまりITリテラシーが必要不可欠です。

ITパスポートではネットワークやセキュリティ、データベース、プログラミングなど、ITに関する幅広い分野の基礎知識を網羅的に学習できます。

ITパスポートの学習を通してITリテラシーを向上させることで、デジタル社会で自信を持って生きていく力を身に付けることも可能です。

自己啓発のきっかけとして

上記でも述べた通り、ITパスポートは国家資格の中でも比較的取得しやすい資格です。

なので、ITパスポートの合格を目標にすることで、自己啓発のきっかけとしても活用できます。

計画的に学習を進め、試験に合格するという成功体験は自信につながり、さらなる学習意欲を高める効果も期待できます。

また、ITパスポートの学習内容はビジネスシーンでも役立つ知識が豊富です。

例えば、経営戦略やマーケティング、財務会計など、ビジネスに関する基礎知識も学ぶことができます。

これらの知識は仕事で役立つだけでなく、日常生活でも役立つ場面が多いでしょう。

ITパスポートを自己啓発の第一歩として、新たなスキルや知識の習得に挑戦してみるのもおすすめです。

企業における人材育成の指標として

企業においても、ITパスポートは社員のITリテラシー向上のための指標として活用できます。

例えば新入社員研修などでITパスポートの取得を推奨することで、社員全体のITリテラシーの底上げを図ることができます。

また、ITパスポートの学習内容は業務効率化やセキュリティ対策・コンプライアンスなど、企業活動においても重要な要素が含まれています。

社員のITパスポート取得を支援することで、企業全体の競争力強化にも繋がります。

デジタル化社会への適応力向上

社会全体のデジタル化が加速する中で、ITパスポートはデジタル化社会への適応力を高めるための重要な役割を果たします。

AIやIoT、ビッグデータなどの先端技術が次々と登場する現代において、これらの技術を理解し、活用していくためにはITの基礎知識が不可欠です。

ITパスポートは、これらの技術の背景にある基本的な概念を理解する上で役立ちます。

ITパスポートの学習を通してデジタル化社会の変化に対応できる能力を身につけることができるでしょう。

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ITパスポート取得後の学習について

ITパスポートに合格していることはITリテラシーの証明の一つとなりますが、ITパスポートの取得はあくまでもスタート地点であることがほとんどです。

より高度なITスキルを身につけるためには継続的な学習が必要です。

ここからは、ITパスポート取得後の学習パスとして以下の選択肢をご用意しました。

  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • その他のIT系資格

それぞれの詳細は以下です。

基本情報技術者試験

ITパスポートの次に目指すべき資格として多くの人が挙げるのが基本情報技術者試験です。

ITパスポートと同じく経済産業省が実施する国家資格であり、アルゴリズムやプログラミング、ネットワーク、データベース、セキュリティなど、ITの基礎をITパスポートよりも深く学ぶことができます。

出題される問題も、以下の例題のようにITパスポートよりも難易度が高いものが多いです。

【例題(平成31年度過去問)】

冗長構成におけるデュアルシステムの説明として、適切なものはどれか。

  1. 2系統のシステムで並列処理をすることによって性能を上げる方式である。
  2. 2系統のシステムの負荷が均等になるように、処理を分散する方式である。
  3. 現用系と待機系の2系統のシステムで構成され、現用系に障害が生じたときに、待機系が処理を受け継ぐ方式である。
  4. 一つの処理を2系統のシステムで独立に行い、結果を照合する方式である。

【解答&解説】

正解は4・・・(答)です。

デュアルシステムの問題で注意しなければならないのは、デュプレックスシステムとの混合です。

「デュアルシステム」では2つのコンピュータが同時に処理を行い結果を照合します。

ただし、処理能力は2倍になりません。一方、「デュプレックスシステム」は現用系が壊れたときにはじめて待機系が処理をスタートします。

ITパスポートで学習した内容をベースに、基本情報技術者試験でさらに実践的な知識・スキルを習得することで、ITエンジニアとしてのキャリアアップを目指すことが可能になります。

応用情報技術者試験

基本情報技術者試験の上位資格にあたるのが応用情報技術者試験です。

こちらも経済産業省が実施する国家資格で、ITシステムの企画や開発・運用・保守など、幅広い業務に対応できる応用力が問われます。

経営戦略やマネジメントに関する知識も含まれており、プロジェクトリーダーやITマネージャーを目指す人にとって重要な資格となります。

基本情報技術者試験の内容を踏まえ、より高度な専門知識と実践力を身につけることで、IT分野でのキャリアアップを目指すことが可能になります。

その他のIT系資格

ITパスポート取得後の学習パスは基本情報技術者試験や応用情報技術者試験だけではありません。

クラウドコンピューティングやセキュリティ、データベース、AIなど、特定の分野に特化した資格も多数存在します。

自分の興味やキャリアプランに合わせて適切な資格を選択することが重要です。

例えばAWS認定資格はAmazon Web Services(AWS)のクラウドプラットフォームに関する知識とスキルを証明する資格です。

クラウドエンジニアを目指す人にとって、AWS認定資格はキャリアアップに繋がる有力な資格となります。

他の例としては情報セキュリティマネジメント試験があげられます。

情報セキュリティマネジメント試験は情報セキュリティに関する知識を問う国家資格です。

セキュリティエンジニアやセキュリティコンサルタントを目指す人にとってはキャリアアップに繋がる有力な資格となります。

その他にも、LPIC (Linux Professional Institute Certification) やCompTIA Security+ など、様々な資格があります。

それぞれの資格の難易度や内容・取得メリットなどを比較検討し、自身のキャリアプランに最適な資格を選択しましょう。

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ITパスポートに意味を感じた3人のインタビュー

「ITパスポートは意味ない・無駄」といったネガティブな意見も散見されますが、実際にITパスポートを取得した人の中には、その学習内容や資格自体に価値を見出している人もいます。

本記事では筆者の知り合いであるITパスポート合格者に、ITパスポートを取得して感じた価値についてインタビューを行いましたので、その内容を公開します。

1人目:高山さん(25歳・営業職)

高山さん(25歳・営業職)

<ITパスポート取得のきっかけ>

大学は文学部出身で、ITの知識はほとんどありませんでした。社会人になってからも、パソコンを使うのはメールや資料作成程度です。しかし、これからの時代にITの知識は必須だと感じ、何か勉強を始めたいと思っていました。そこで、入門レベルのIT資格であるITパスポートを知り、挑戦することに決めました。

<ITパスポート取得で得られたもの>

ITパスポートの勉強を通してITの基礎知識を体系的に学ぶことができました。ネットワークやセキュリティ、データベースなど、今まで全く知らなかった分野についても理解が深まりました。特にセキュリティに関する知識は日々の業務でも役立っています。例えば、フィッシング詐欺への対策やパスワード管理の重要性などを意識するようになりました。また、IT用語を理解できるようになったことで、社内のIT担当者とのコミュニケーションもスムーズになりました。以前は専門用語が分からず、質問をするのもためらっていましたが、今では自信を持って質問できるようになりました。ITパスポートは、私にとってITリテラシー向上に大きく貢献してくれた資格です。

2人目:磯田さん(32歳・異業種からの転職)

磯田さん(32歳・異業種からの転職)

<ITパスポート取得のきっかけ>

前職は飲食店で、ITとは全く無縁の仕事をしていました。しかし、コロナ禍で将来に不安を感じ、IT業界への転職を決意しました。未経験からの転職活動は厳しいと予想し、何か武器になるものが必要だと考えました。そこで、IT業界の登竜門的な資格であるITパスポートの取得を目指すことにしました。転職活動において、ITパスポートは自分のITへの関心の高さを示すアピール材料になると考えました。

<ITパスポート取得で得られたもの>

ITパスポートの勉強は大変でしたが、そのおかげでITの基礎知識を身につけることができました。転職活動の面接では、ITパスポートの学習経験について話すことができ、面接官にも好印象を与えられたと感じています。実際に、面接でITパスポートに関する質問をされた企業もありました。IT未経験者にとって、ITパスポートはIT業界への入り口を開いてくれる資格だと思います。また、ITパスポートの学習を通して、DX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性についても理解を深めることができました。これからの時代、どの業界でもITの活用は不可欠です。ITパスポートは異業種からの転職を目指す人にとって、大きな力となる資格だと実感しています。

3人目:清水さん(20歳・大学生)

清水さん(20歳・大学生)

<ITパスポート取得のきっかけ>

大学で情報系の学部に所属していますが、授業だけでは物足りず、さらにITの知識を深めたいと考えていました。そこで、国家資格であるITパスポートに挑戦することにしました。将来はシステムエンジニアを目指しており、ITパスポートはそのための第一歩だと考えています。また、ITパスポートは就職活動でも有利になると聞き、早期の取得を目指しました。

<ITパスポート取得で得られたもの>

ITパスポートの勉強を通して大学で学んだ内容の復習だけでなく、より実践的な知識を身につけることができました。特にストラテジ系やマネジメント系の知識は、今後のキャリアを考える上で非常に役立つと感じています。ITパスポートはITの基礎知識を網羅的に学べるため、情報系学科の学生にもおすすめの資格です。また、ITパスポートの勉強を通して情報セキュリティの重要性についても改めて認識することができました。具体的には個人情報保護やサイバーセキュリティ対策など、社会人として必要な知識を学ぶことができました。ITパスポートは将来IT業界で活躍したい学生にとって、必須の資格と言えると思います。

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今回はITパスポートは意味ない・ゴミ・無駄・いらないと言われる理由などについて解説していきました。

ITパスポートは意味ない・ゴミ・無駄・いらないと言っているのは一部の人たちだけです。

ITパスポートは十分に価値のある国家資格なので、興味がある人は世間の声は気にせずに受験しましょう。