
ITパスポートには取得メリットがないという意見もありますが、筆者はメリットがいくつかあると思っています。
本記事では日本トップクラスにITパスポートを熟知している私ケンジが、ITパスポートのメリット10個とデメリットについて完全解説していきます。また、バウチャー支払いのメリットも合わせて解説していきます。
ITパスポートを取得するか悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
ちなみにですが、ITパスポートにはたった10時間の勉強で合格できる方法があります。
これさえあれば限りなく少ない努力で合格に大きく近づきます。
これは私が何年もITパスポートの勉強を続ける中で生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。
興味ある人はぜひ以下のボタンからその方法をチェックしてください。
ITパスポートのメリット10個
ITパスポートのメリットとしては以下の10個があげられます。
- ITの基礎知識がある証明になる
- ITの知識だけでなく、ビジネスの知識も身に付く
- 日常生活に役立つ知識も身に付く
- 就活・転職で有利になることがある
- 一度取得してしまえば一生使える
- 上位資格取得の足掛かりになる
- 学費免除の優遇を受けられる場合がある
- 補助金や手当がもらえる場合がある
- 大学で単位認定される場合がある
- 合格率が高いので、何か資格を取りたい人におすすめ
それぞれの詳細は以下です。
1:ITの基礎知識がある証明になる
経済産業省がITパスポートを実施する目的は、ITパスポートの学習を通じて、すべての受験者に現代社会で活躍するために必要なITの基礎知識を身に付けてもらうことです。
ITパスポートでは3つの分野(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)から問題が出題されるので、勉強する過程で幅広いITの知識を身に付けることができます。
※各分野の詳細は「ITパスポートの分野は3つある!分野別評価点・割合は?難しいのはどれ?」をご覧ください。
ITパスポートに合格すれば、間違いなくITの基礎知識がある証明になります。
2:ITの知識だけでなく、ビジネスの知識も身に付く
ITパスポートではITに関する問題だけでなく、以下のようなビジネスに関する問題も数多く出題されます。
【例題(令和2年度過去問)】
蓄積されている会計、販売、購買、顧客などの様々なデータを、迅速かつ効果的に検索、分析する機能をもち、経営者などの意思決定を支援することを目的としたものはどれか。
- BIツール
- POSシステム
- 電子ファイリングシステム
- ワークフローシステム
【答え】1
※ITパスポートの過去問をもっとたくさん解きたい人は「ITパスポート過去問題100問!解説付きサイトは?過去問は出ない?何年分やるべき?」をご覧ください。
すでに社会人として働いている人はITパスポートを勉強する過程でITだけでなく、ビジネスに関する知識も身に付けることができ、場合によってはその知識を実務に活かすこともできるでしょう。
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3:日常生活に役立つ知識も身に付く
さらにITパスポートでは以下のような日常生活に役立つ知識に関する問題も出題されます。
※「ITパスポートは何に役立つ?役に立たない・無意味って本当?徹底解説!」もぜひ合わせてご覧ください。
【例題(令和4年度過去問)】
個人情報保護法で定められた、特に取扱いに配慮が必要となる「要配慮個人情報」に該当するものはどれか。
- 学歴
- 国籍
- 資産額
- 信条
【解答&解説】
正解は4・・・(答)です。
要配慮個人情報とは本人の人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴、犯罪により害を被った事実などと規定されているので、4が該当します。
ITパスポートで得られる知識は仕事だけでなく、日常生活や家族との暮らしをより便利で安全にする助けとなります。
特にセキュリティやネットワーク、タスク管理などに関する知識はすぐに実生活で役立つので、勉強する価値が大いにあります。
※「ITパスポートの問題・例題を分野別に紹介!どんな試験問題か即わかる!」もぜひ合わせてご覧ください。
4:就活・転職で有利になることがある
ITパスポートは立派な国家資格なので、取得すれば履歴書に書くことができます。
ITパスポートを取得していると、場合によっては就活・転職で有利になることがあります。
※ITパスポートを履歴書に書く際の書き方については「ITパスポートは履歴書に書ける!書かないのはもったいない!書き方を画像で解説」をご覧ください。
後ほど詳しく解説しますが、ITパスポートは取得難易度がそこまで高くはないので、コスパ良く企業にIT知識をアピールするのにかなり向いています。
※「ITパスポートは就職活動・転職で有利?就職先企業での評価は?大学生は取得すべき?完全解説!」もぜひ合わせてご覧ください。
5:一度取得してしまえば一生使える
ITパスポートに有効期限はありません。ITパスポートは一度合格すれば永久に保有できる国家資格です。
ITパスポートの公式サイトにも以下の記載があります。
Q:ITパスポート試験の合格に有効期間はありますか?
A:ITパスポート試験は、その時点でその試験に合格する知識があることを認定する試験ですので、有効期間はありません。
引用:ITパスポート公式サイト
これも十分大きなメリットと言えるでしょう。
※「ITパスポートに有効期限はない!合格すれば永久に保有できます」もぜひ合わせてご覧ください。
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6:上位資格取得の足掛かりになる
ITパスポートを主催している情報処理推進機構(IPA)は基本情報技術者試験という資格試験も主催しています。
基本情報技術者試験はこれからITエンジニアとしてキャリアをスタートする社会人のIT基礎力を問う試験であり、ITエンジニアの登竜門となる国家試験であるといえます。
基本情報技術者試験の取得難易度はITパスポートよりも難しく、ITパスポートの上位資格と言われています。
※詳しくは「ITパスポートは国家資格・上位資格?検定との違いは?わかりやすく解説」をご覧ください。
基本情報技術者試験の試験範囲はITパスポートとかなり重複しているので、ITパスポートに合格してから基本情報技術者試験の合格を目指す人もたくさんいます。
基本情報技術者試験の詳細は「ITパスポートと基本情報技術者試験の違い!ITパスポートとってからの方がいい?重複分野や難易度・範囲は?」で解説しているので、興味のある人はぜひご覧ください。
7:学費免除の優遇を受けられる場合がある
ITパスポートを取得していると、学費一部免除などの優遇を受けられる大学や専門学校もあります。
※「ITパスポートの高校生合格率は?メリットは?独学可能?勉強方法もご紹介」をご覧いただくとわかりますが、ITパスポートは高校生の間でも多く受験されている試験です。
申請の方法や要件は学校によって異なるので、学校のホームページや直接問い合わせるなどして確認しましょう。
ITパスポートを取得していることで優遇を受けられる大学は情報処理推進機構のホームページで公開されているので、ぜひ参考にしてください。

8:補助金や手当がもらえる場合がある
ITパスポートを取得すると補助金や手当がもらえる場合があります。
例えば、Sky株式会社ではITパスポートを取得した社員に資格手当てとして毎月3,000円を支給しています。
会社によっては昇格・昇給の条件としてITパスポートの取得を課しているところや、ITパスポートの受験料を全額負担してくれるところもあります。
ITパスポートの受験料は税込7,500円と決して安くはないので、会社が負担してくれるのはかなりありがたいのではないでしょうか。
※ITパスポートの受験料の詳細は「ITパスポート試験の受験料・値段・費用は7500円!割引はある?」をご覧ください。
9:大学で単位認定される場合がある
ITパスポートを取得すると、それが単位として認定される大学もあります。
有名な大学だと駒澤大学や帝京大学、東海大学などが単位認定を行っています。
ITパスポートを取得していることで単位認定を受けられる大学は情報処理推進機構のホームページで公開されているので、ぜひ参考にしてください。

10:合格率が高いので、何か資格を取りたい人におすすめ
ITパスポートの合格率(令和3年度1月度データ)は以下の通り全体で56.8%となっており、受験者の半分以上が合格しています。
※「ITパスポートの合格率は50%前後を推移!合格率は高い?低い?」もぜひ参考にしてください。
応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|---|
社会人 | 8,264人 | 7,197人 | 4,587人 | 63.7% |
学生 | 4,593人 | 4,069人 | 1,808人 | 44.4% |
合計 | 12,857人 | 11,266人 | 6,395人 | 56.8% |
ITパスポートは決して難しい試験ではありません。
※だからといって舐めていると落ちてしまうのでご注意ください。詳しくは「ITパスポート落ちた!落ちるのはやばい?不合格でも再受験可能!次で受かるための方法」をご覧ください。
なので、ITパスポートは「何か資格を取得したいけど、何の資格の勉強をすればいいかわからない」という人におすすめの資格です。
上記でも解説した通り、ITパスポートの勉強をするとITの基礎知識だけでなくビジネスの知識や日常生活に役立つ知識も身に付くので、ITパスポートは多くの人のキャリアアップにも繋がりやすい資格と言えます。
🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽
ITパスポートのメリットはホームページにも記載がある!
ITパスポートのメリットはITパスポートのホームページにも記載されています。

ホームページに記載されているメリットは以下の3つです。
- 試験勉強を通して幅広い分野の基礎知識が取得できる
- 組織のIT力向上・コンプライアンス強化に使える
- 就職や進学などで役立つ国家試験である
2つ目は受験者にとってのメリットというよりは、企業にとってのメリットとなります。
現在はITの基礎知識を社員に習得させるため、ITパスポートを社員教育の手段として活用している企業がたくさんあります。
また、新入社員や内定者への研修・導入教育としてITパスポートを活用している企業もたくさんあります。
例えば、株式会社ファンケルは「変化の早い社会に今後対応していくためには全社員が基礎的なITリテラシーを身に付ける必要がある」と考え、2020年度から全社員にITパスポートの受験を推奨しています。
ファンケルでは社長や役員が社員よりも先にITパスポートを受験し、ITパスポートの重要性を示した結果、2021年時点では220名もの社員が受験を志願するようになりました。
ITパスポートにデメリットはある?
以上でITパスポートのメリットについて詳しく解説しましたが、ITパスポートにデメリットはあるのでしょうか?
ネットでは以下のように「ITパスポートは役に立たない」「ITパスポートは意味ない」といった意見も数多く見られます。
質問です。ITパスポートって意味ないですよね。それ取るぐらいだったら情報技術検定で良くないですか?
引用:Yahoo!知恵袋
ITパスポートが役に立たない・意味ないと言われる理由は主に以下の2つです。
- 独占業務がないから
- 難易度が高くないから
※「ITパスポートは意味ない・ゴミ・無駄・いらないと言われる理由10個!必要性について改めて考えてみた」もぜひ合わせてご覧ください。
独占業務とは、特定の資格を持っている人だけが法的に行うことを認められている業務のことです。
その資格を持っていない人がその業務を行うと法律違反となります。
例としては公認会計士や弁護士などがあげられます。
ITパスポートは取得したとしても独占業務ができる訳ではないので、「わざわざ取得する意味がない」と考える人も多いです。
また、ITパスポートの難易度は公認会計士や弁護士に比べると格段に易しいです。
※「ITパスポートは簡単すぎる?簡単じゃない?簡単合格する極秘裏ワザとは?」もぜひ合わせてご覧ください。
資格の希少性がそこまで高くはないため、役に立たない・意味がないと感じる人が多いのかもしれません。
しかし、筆者としてはITパスポートのデメリットは特にないと考えています。
繰り返しにはなりますが、ITパスポートの勉強をするとITの基礎知識だけでなくビジネスの知識や日常生活に役立つ知識も身に付くので、ITパスポートが多くの人のキャリアアップにも繋がりやすい資格であることに間違いはありません。
取得するメリットがない=デメリットがあるという訳ではありません。
ITパスポートに限らずですが、取得するデメリットがある資格なんて1つも存在しないでしょう。
ITパスポート:バウチャー支払いのメリットとは?
ITパスポートの受験料の支払い方法は
- クレジットカード
- コンビニ支払い
- バウチャー
の3つから選択が可能です。
※具体的な支払い方法については「ITパスポートの会場・予約方法は?予約取れない・できないこともある?変更方法・状況確認の方法!」をご覧ください。
バウチャーはITパスポートの受験料支払いに使用できる電子的な前売りチケットです。
指定された銀行口座に受験料の振り込みを行うことになります。
バウチャー支払いのメリットは以下の2つです。
- クレジットカードを持っていない人でも受験料の支払いが可能
- その場で支払いが可能
上記の通り、バウチャー支払いは指定された銀行口座に受験料を振り込む必要があるので、クレジットカードを持っていない人でも受験料の支払いが可能です。
また、銀行口座への振り込みなので、コンビニ支払いと違って銀行アプリ(三井住友銀行アプリ・三菱UFJ銀行アプリなど)からその場で支払いが可能です。
🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽
今回はITパスポートのメリットとデメリットについて解説しました。
ITパスポートはしっかりと勉強すれば高確率で合格することができる試験です。
現在は本屋やAmazonなどでITパスポートの問題集もたくさん販売されているので、ぜひ活用して勉強・対策を行いましょう。