
ITパスポートは独学で十分に合格が狙える国家資格です(後ほど詳しく解説します)
本記事ではITパスポートを日本一熟知している私ケンジが、なぜITパスポートは独学で合格が可能なのかについて解説した後、独学におすすめのテキストやサイト・アプリなどもご紹介していきます。
ITパスポートに独学で合格したい人はぜひ最後までお読みください。
ちなみにですが、ITパスポートにはたった10時間の勉強で合格できる方法があります。
これさえあれば独学・限りなく少ない努力で合格に大きく近づきます。
これは私が何年もITパスポートの勉強を続ける中で生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。
興味ある人はぜひ以下のボタンからその方法をチェックしてください。
ITパスポートは独学で合格可能!その理由は?
冒頭でも解説した通り、ITパスポートは独学で合格可能な国家資格です。
独学でも合格が可能な理由は以下の2つです。
- 難易度がそこまで高いわけではない
- テキストや参考書が充実している
それぞれについて詳しく解説します。
1:難易度がそこまで高いわけではない
ITパスポートの合格率は毎年50%前後を推移しています。
つまり、ITパスポートは受験者の約2人に1人が合格する試験ということです。
※詳しくは「ITパスポートの合格率は50%前後を推移!合格率は高い?低い?」をご覧ください。
ITパスポート以外の国家資格としては公認会計士や宅建などがありますが、公認会計士の合格率は7%前後、宅地建物取引士の合格率は15%前後なので、ITパスポートの難易度はそこまで高いわけではありません。
だからといって、ITパスポート=簡単というわけではないのでご注意ください。
以下の例題のように、ITパスポートでは事前にしっかりと勉強・対策をしないと解くのが難しい問題もたくさん出題されるのでご注意ください。
【例題】
システム開発プロジェクトにおいて、より多くのテストを実施することは、どのリスク対応に該当するか。
- 軽減
- 回避
- 受容
- 転嫁
【解答&解説】
正解は1・・・(答)です。
より多くのテストを実施することは、プログラムエラー発生の可能性を低くすることが期待されます。
しかし、完全になくなるわけではないので、回避ではなく、軽減に該当します。
※ITパスポートの問題をもっとたくさん解きたい人は「ITパスポートの問題・例題を分野別に紹介!どんな試験問題か即わかる!」をご覧ください。
ITパスポートは難しい試験というわけではありませんが、簡単とは思わないようにしましょう。
ITパスポートの難易度については「ITパスポートの難易度は?上がった?勉強時間は?難しい?文系初心者でも大丈夫?」で詳しく解説しているので、気になる人はぜひご覧ください。
2:テキストや参考書が充実している
現在は30冊以上ものITパスポートのテキスト本や参考書が販売されています。
ITパスポートは試験範囲が明確かつ受験者数も多い(年間20万人以上)ので、テキスト本や参考書が販売されやすいのです。
※ITパスポートの試験範囲について詳しく知りたい人は「ITパスポートの試験範囲は広い!変更・拡大されることもあるので要注意」をご覧ください。
ITパスポートのテキスト本や参考書はクオリティの高いものが多く、本の内容を丁寧に読み進めていけば、ほぼ間違いなく独学でもITパスポートに合格することができます。
後ほど、独学に使えるITパスポートのおすすめテキスト本・参考書をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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ITパスポート独学のメリット
ITパスポートを独学で学習するメリットとしては以下の4つがあげられます。
- 学習スケジュールの自由度が高い
- 低コストで学習できる
- 多様な教材や学習法が選べる
- 自己管理能力と問題解決力の向上
それぞれの詳細は以下です。
1:学習スケジュールの自由度が高い
独学の場合、通学や決められた時間に縛られることなく、自分のライフスタイルに合わせた学習スケジュールを設定できます。
自己の生活リズムに合わせることで、効率的にITパスポートの勉強を進めることが可能なのは最大のメリットと言えるでしょう。
2:低コストで学習できる
独学の場合、予備校やスクール・通信講座などではなく、テキスト本や参考書・Webサイト・アプリなどを活用しての学習となるため、費用は比較的少なくて済みます。
※現在は多数のITパスポート通信講座もありますが、通信講座の相場は2万円前後です。詳しくは「ITパスポート講座18選!通信・無料・おすすめは?通学形式やYouTube・料金もご紹介!」をご覧ください。
コストパフォーマンスの高さは、独学の大きなメリットの1つです。
3:多様な教材や学習法が選べる
独学ではテキスト本や参考書・Webサイト・アプリなど、自分に合った学習スタイルを複数組み合わせることができます。
これにより、理解が浅い部分を別のテキスト本で補完するなど、個々の学習ニーズに柔軟に対応することもできます。
4:自己管理能力と問題解決力の向上
自分で学習計画を立て、その進捗を管理していく過程で、自己管理能力や計画実行力が自然と養われるのも独学のメリットの1つです。
また、疑問点を自ら調べたり、解決策を模索することで、問題解決能力も向上します。
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ITパスポート独学のデメリット
一方で、独学にはいくつかのデメリットもあるので注意が必要です。
ITパスポート独学のデメリットは以下の2つです。
- 自己管理の難しさ
- フィードバック不足による理解の偏り
それぞれの詳細は以下です。
1:自己管理の難しさ
ITパスポートに限らずですが、独学は全て自己責任で進めるため、明確な学習計画やスケジュールを立てなければ、学習の停滞や挫折につながりやすいです。
定期的な自己評価や、進捗状況の確認が求められるので、自己管理がしっかりできる人でなければ独学でのITパスポート合格は難しいでしょう。
2:フィードバック不足による理解の偏り
独学の場合、講師や受講仲間がいないため、自分の理解度に自信が持てない場合があります。
間違った認識や理解をそのままにしてしまうリスクもあるため、Webサイトの情報やテキスト本・参考書などを併用し、必要に応じて模擬試験や過去問に取り組むことも大切です。
ちなみにですが、ITパスポートで間違った認識や理解をされやすいのはプログラミング分野です。
ITパスポートではプログラミングに関する問題も出題されますが、難しいと感じる人も多く、参考書に書いてある内容をあまり理解できない人もたくさんいます。
ITパスポートのプログラミング問題の攻略方法については「ITパスポートのプログラミング問題を解説!捨てるのはあり?わからない場合は?言語は?」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ITパスポート独学成功のポイントは?
ITパスポート独学成功のポイントは以下の4つです。
- 効果的な学習計画を立てること
- Webの学習サイトやYouTubeなどの動画も利用すること
- 過去問演習をしっかりと行うこと
- 健康管理を行うこと
それぞれの詳細は以下です。
1:効果的な学習計画を立てること
独学でITパスポートに合格するためには、まず自分のライフスタイルに合わせた学習計画を立てることが重要です。
具体的な目標設定と日々の学習時間のスケジューリングを行い、進捗を自己管理することで、無理なく継続できる環境を整えましょう。
カレンダーやタスク管理アプリを活用し、定期的に計画の見直しを行いながら学習を進めると、合格に一気に近づくでしょう。
2:Webの学習サイトやYouTubeなどの動画も利用すること
ITパスポートのテキスト本や参考書だけではなく、WebサイトやYouTubeなどの動画解説も独学成功の大きな助けとなります。
Webの学習サイトやYouTubeでは、専門の講師が丁寧にITパスポートの過去問などについて解説している動画が多数公開されており、視覚的にも理解を深めることができます。
テキスト本や参考書だけでは理解が深まらない部分は適宜、Webの学習サイトやYouTubeなどの動画も利用することで学習効率が高まります。
「ITパスポート聞き流しYouTube5選!聞くだけで合格できる?すきま教室の評判は?」という記事もご用意しているので、ITパスポートを受験予定の人はぜひ参考にしてください。
3:過去問演習をしっかりと行うこと
後ほど詳しく解説しますが、ITパスポートでは過去問の類似問題がたくさん出題されるので、過去問演習は必ず行いましょう。
過去問を解いた後には必ず解説を読み、間違えた箇所を重点的に復習することが大切です。
また、余力があれば模擬試験も行うことをおすすめします。模擬試験を行うことで、自分の理解度や弱点が客観的に評価でき、次の学習ステップを明確にすることが可能になります。
「ITパスポート模擬試験を無料で用意しました!他の模試・模擬問題が解けるサイトもご紹介」という記事もご用意しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
4:健康管理を行うこと
長期間の独学では、体調管理やストレスマネジメントも合格への重要な要素です。
十分な睡眠・適度な運動・バランスの良い食事を心がけるとともに、リラックスできる時間を設けることで、学習効率を高めることができます。
心身ともに健康な状態を維持することで、試験勉強に対する集中力と持続力を確保することが可能となります。
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ITパスポートの独学におすすめのテキスト3選
筆者がおすすめするITパスポートの独学におすすめのテキスト3冊は以下です。
- ITパスポート超効率の教科書+よく出る問題集
- いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
- 知識ゼロからめざす ITパスポート一発合格
各テキスト本の特徴は以下です。
※「ITパスポートのおすすめ参考書・テキスト本ランキング2025!初心者向けは?参考書はいらない?」もぜひ合わせてご覧ください。
1:ITパスポート超効率の教科書+よく出る問題集
『ITパスポート超効率の教科書+よく出る問題集』はインプレスから出版されており、料金は税込1,650円です。

かなりカラフルな参考書・テキストになっており、視覚的に内容を理解しやすいのが最大の特徴です。
節頭にはQRコードが用意されており、それを読み込むと著者のわかりやすい解説動画をスマホから視聴可能なので、通勤などの移動時間でも効率的にITパスポートの勉強ができます。
各章末にはITパスポートの過去問も掲載されているので、各章で学習した内容がしっかりと頭に定着しているか確認することもできます。
筆者がITパスポート初心者に最もおすすめする参考書・テキストなので、ITパスポートを受験予定の人はぜひ購入してみてください。
2:いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
続いてご紹介するのは『いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集』です。
SBクリエイティブから出版されており、料金は税込1,760円です。

IT初心者でも理解しやすいよう、平易な言葉で丁寧に解説されているのが特徴です。
各章には図表やイラストが豊富に用いられ、視覚的に内容を理解しやすい構成となっています。
また、ITパスポートの過去問を徹底的に分析し、試験で頻出するポイントも網羅しています。
付属の問題集では実際のITパスポートの試験形式に慣れることができ、実践的な学習が可能です。
最新のITパスポートの出題傾向と対策、話題の新用語AIにも対応しています。
初学者から再受験者まで幅広く対応しており、効率的にITパスポート合格を目指せる一冊です。
3:知識ゼロからめざす ITパスポート一発合格
最後にご紹介するのは『知識ゼロからめざす ITパスポート一発合格』です。
FOMから出版されており、料金は税込1,760円です。

この参考書・テキスト本は、ITに関する知識が全くない方でも一発合格を目指せるよう構成されています。
各章は短くまとめられ、学習の負担を軽減しています。
また、重要な用語や概念は図解やイラストを用いて視覚的に解説しており、簡潔的で理解しやすさを追求しています。
章末には確認問題が設けられ、学習した内容の定着を図ることができます。
さらに、巻末には模擬試験が収録されており、本番さながらの練習が可能です。
初学者にとって心強い一冊となっています。効率的に学習し、合格点に達したい方におすすめです。
ITパスポートの独学におすすめのサイト3選
続いてはITパスポートの独学におすすめのサイトとして以下の3つをご紹介します。
すべて無料で使えるので、ITパスポートを受験予定の人はぜひ活用してみてください。
- ITパスポート完全攻略サイト
- ITパスポート試験ドットコム
- みちともデジタル
各サイトの詳細や特徴は以下です。
※「ITパスポート勉強サイト・学習サイト無料7選!各サイトの特徴を完全解説」もぜひ合わせてご覧ください。
1:ITパスポート完全攻略サイト
まず最初にご紹介するのは本サイト(ITパスポート完全攻略サイト)です。

「ITパスポート完全攻略サイト」を運営している私は早稲田大学に在学しているときからITに強い関心があり、ITパスポート試験を受験しました。
9割以上の得点で合格し、今もなお趣味で勉強を続けているITパスポートヲタクです。
日本トップクラスにITパスポートを熟知している自信があります。
「ITパスポート完全攻略サイト」では私が執筆したITパスポートに関する記事や練習問題・過去問などを豊富に掲載しているので、ぜひ使ってみてください。
「ITパスポート完全攻略サイト」では、ITパスポートにたった10時間の勉強でITパスポートに独学合格する方法もご紹介しています。
これさえあれば限りなく少ない努力で合格に大きく近づきます。
これは私が何年もITパスポートの勉強を続ける中で生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。
興味ある人はぜひ以下のボタンからその方法をチェックしてください。
2:ITパスポート試験ドットコム
「ITパスポート試験ドットコム」はかなり有名なITパスポートの勉強・学習サイトです。

ITパスポートの最新情報やユーザーからの質問回答など様々なコンテンツがありますが、中でも有名なのは「ITパスポート 過去問道場」です。
「ITパスポート過去問道場」ではITパスポートの過去問題2,500問の中からランダムに問題を解くことができます。

完全無料かつ解答・解説も付いているので非常に便利なサイトです。
模擬試験としても活用可能なので、ITパスポートを参考書である程度勉強した人はぜひ使ってみてください。
3:みちともデジタル
「みちともデジタル」はITパスポートの
- 試験情報
- 勉強方法
- 用語
- 問題と解説
- 特集
を記事形式で掲載しているITパスポートの無料勉強サイトです。

最新の過去問だけでなく、過去問の解答・解説も付いているので、ITパスポートの勉強をするにはかなりおすすめのサイトです。
サイト運営者はみちとも氏で、通信エンジニアとして15年勤務した後に教師となり、高校で情報技術を17年間教えていました。
教師としての主な受賞歴としては以下があげられます。
- 上越教育大学主催 辰野千尋教育賞 優秀賞
- 日本教育公務員弘済会主催 日教弘教育賞 個人 最優秀賞
- 電気学会主催 高校生懸賞論文コンテスト指導者賞
ITパスポートを受験予定の人はぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか?
ITパスポートの独学におすすめのアプリ3選
筆者がおすすめするITパスポートの独学に使えるアプリは以下の3つです。
- IT用語クイズ
- ITパスポート 絶対合格の問題集
- ITパスポート 全問解説
各アプリの特徴は以下です。
1:IT用語クイズ
「IT用語クイズ」はITパスポートで出題される用語・単語を学習できるアプリです。

ITパスポートで出題される用語・単語が900語以上収録されており、一問一答のクイズ形式で学習することができます。
間違えた問題や回答していない問題などを履歴として残す機能も実装されているため、効率よく用語・単語を覚えることができます。
App Storeの評価は4.7/5.0とかなり高く、無料で利用できるので、ITパスポートを受験予定の人はぜひインストールしてみてください(iPhone・Androidともにインストール可能です)
2:ITパスポート 絶対合格の問題集
「ITパスポート 絶対合格の問題集」は上記でご紹介した『いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集』の著者が作ったITパスポートの過去問集アプリです。

過去問だけでなく、頻出用語900語以上を収録した用語集も掲載されています。
すべての過去問にわかりやすい解答・解説が付いており、過去問や用語の検索機能も実装されている非常に便利なアプリです。
前回の解答時、正解したかどうかが分かる機能も実装されているので、記憶や理解が定着しているかを測ることも可能です。
3:ITパスポート 全問解説
「ITパスポート 全問解説」はITパスポートの過去問が全問題解説付きで2,422問収録されているアプリです。

こちらもApp Storeの評価は4.6/5.0とかなり高いです。
気になる問題を後からまとめて復習できるチェック機能も実装されているので、効率の良い学習も実現可能です。
完全無料で使えるのでITパスポートを受験予定の人はぜひインストールしてみてください。
🔽 独学で合格できます 🔽
ITパスポートに独学合格するために必要な期間
ITパスポートに独学合格するために必要な期間は、受験者のIT知識や学習スタイルによって異なりますが、一般的には以下のような目安になります。
- IT未経験者・初心者:100〜150時間(約1.5〜3ヶ月)
- 基本的なIT知識がある人:50〜100時間(約1〜2ヶ月)
- IT業界の経験者:30〜50時間(約2週間〜1ヶ月)
IT未経験者・初心者はITの基礎概念を理解するのに時間がかかるため、余裕を持った学習計画が必要です。
一方、IT業界に携わる人であれば、試験範囲の復習に重点を置くことで、短期間での合格も可能です。
詳しくは「ITパスポートの勉強時間・勉強期間・学習時間は?最短は10時間!大学生や初心者は?」をご覧ください。
ITパスポートに独学合格するための勉強法
ITパスポートに独学合格するための勉強法はシンプルです。
※「ITパスポートの勉強方法・対策法を完全解説!初心者必見!ノートや便利な参考書・アプリは?」もぜひ合わせてご覧ください。
まずは上記でご紹介した筆者がおすすめするテキスト本・参考書のどれか1冊を購入し、それを読み進めてください。
最初から最後まで1周できるのが理想ですが、試験本番までに時間がない人は以下の手順で勉強を進めてください。
- テキスト本・参考書で頻出分野を重点的に勉強する
- 過去問演習を行う
それぞれについて詳しく解説します。
1:テキスト本・参考書で頻出分野を重点的に勉強する
ITパスポートの試験範囲はかなり広いので、あらゆる分野の問題がある程度均等に出題されると思っている受験者もいますが、それは間違いです。
筆者がITパスポートの過去問・計10,000問の出題内容を調査したところ、以下のような結果となりました。
分野 | 出題内容 | 出題数[問] | 割合[%] |
---|---|---|---|
ストラテジ系 | 企業活動 | 798 | 22.8 |
マーケティング | 380 | 10.9 | |
法務・法律 | 817 | 23.3 | |
企業会計 | 425 | 12.1 | |
システム企画 | 158 | 4.5 | |
システム戦略 | 250 | 7.1 | |
経営戦略マネジメント | 596 | 17.0 | |
技術戦略マネジメント | 76 | 2.2 | |
計 | ー | 3,500 | 100 |
マネジメント系 | システム開発技術 | 467 | 23.4 |
ソフトウェア開発管理技術 | 129 | 6.5 | |
プロジェクトマネジメント | 712 | 35.6 | |
サービスマネジメント | 473 | 23.7 | |
システム監査 | 219 | 11.0 | |
計 | ー | 2,000 | 100 |
テクノロジ系 | ハードウェア | 48 | 1.1 |
ソフトウェア | 39 | 0.9 | |
ネットワーク | 1,042 | 23.1 | |
コンピュータとデジタル情報 | 124 | 2.8 | |
アルゴリズムとプログラミング | 105 | 2.3 | |
情報デザイン | 35 | 0.8 | |
情報メディア | 41 | 1.0 | |
データベース | 723 | 16.1 | |
セキュリティ | 2,203 | 49.0 | |
データサイエンス | 140 | 3.1 | |
計 | ー | 4,500 | 100 |
以上の表の赤字部分を見ると、近年は
- セキュリティ
- 法務・法律
- 企業活動
- ネットワーク
- 経営戦略マネジメント
- プロジェクトマネジメント
に関する問題が特に多く出題されていることがわかります。
なので、ITパスポートの合格基準点(合格点数・合格ライン)を超えるためには、上記の分野を重点的に勉強することをおすすめします。
※ITパスポートの合格基準点を知りたい人は「ITパスポートの合格基準点・合格点数・合格ラインは?合格点ギリギリだと不合格?分野別に徹底解説!」をご覧ください。
逆に、出題頻度が低い情報デザインや情報メディアなどの勉強に時間を使うのはもったいないのでご注意ください。
頻出分野の中でも特に力を入れて対策すべき分野はセキュリティです。
上記の表の通り、セキュリティ分野は近年において出題頻度がかなり高いことがわかります。
ITパスポートのセキュリティでは以下のような問題が出題されます。
【例題(令和5年度過去問)】
Webサイトなどに不正なソフトウェアを潜ませておき、PCやスマートフォンなどのWebブラウザからこのサイトにアクセスしたとき、利用者が気付かないうちにWebブラウザなどの脆弱性を突いてマルウェアを送り込む攻撃はどれか。
- DDoS攻撃
- SQLインジェクション
- ドライブバイダウンロード
- フィッシング攻撃
【解答&解説】
正解は3・・・(答)です。
Webページに悪意のあるプログラムを潜ませておき、ユーザの知らないうちにダウンロード、インストールさせる行為をドライブバイダウンロードといいます。
不審なサイトの閲覧を避けることは当然として、信頼できるサイトであっても改ざんされている場合もあります。また、標的型攻撃の一つに組み込まれ意図せずに悪意のあるサイトに導かれる場合もあります。
セキュリティソフトを最新の状態にするなどの対策を怠らないことが重要です。
近年のITパスポートでセキュリティに関する問題が頻出している理由としては、以下の4つがあげられます。
- デジタル社会の進展とセキュリティの重要性の増大
- サイバー攻撃の増加
- 情報セキュリティ法規制の強化
- DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進
それぞれの詳細は「ITパスポートは570点で合格できる?絶対にできません!」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
2:過去問演習を行う
ITパスポートでは過去問の類似問題がたくさん出題されます。
例えば、以下は令和3年度と平成28年度の過去問ですが、内容がかなり似ていることがわかります。
【過去問(令和3年度)】
ITサービスにおけるSLMに関する説明のうち、適切なものはどれか。
- SLMでは、SLAで合意したサービスレベルを維持することが最優先課題となるので、サービスの品質の改善は補助的な活動となる。
- SLMでは、SLAで合意した定量的な目標の達成状況を確認するために、サービスの提供状況のモニタリングやレビューを行う。
- SLMの目的は、顧客とサービスの内容、要求水準などの共通認識を得ることであり、SLAの作成が活動の最終目的である。
- SLMを効果的な活動にするために、SLAで合意するサービスレベルを容易に達成できるレベルにしておくことが重要である。
【解答&解説】
正解は2・・・(答)です。
SLAに基づいて実施されるSLM(サービス管理レベル)では、サービスの提供状況のモニタリングやレビューを行い、サービスレベルの維持・向上を図ります。
【過去問(平成28年度)】
SLAの合意内容を達成するために、サービス状況のモニタリングやレビューなどを通じてサービスレベルの維持や向上を図る活動を何というか。
- CSR
- ERP
- SLM
- SWOT
【解答&解説】
正解は3・・・(答)です。
SLMはService Level Managementの略です。
テキスト本・参考書を読み終えたら、あとは過去問演習をやるのみです。
過去問は5回分は解きたいところです。
過去問で間違えた問題をどんどん暗記していくことは、かなり効率の良いITパスポートの勉強方法と言えます。
ITパスポートに独学合格した人の合格体験記3選
今回はITパスポートに独学合格した筆者の知り合いである
- 木田さん
- 朝倉さん
- 日下部さん
の3人に取材を行いましたので、彼らの合格体験記をご紹介します。
合格体験記その1:木田さん

<学習計画と目標設定>
木田さんは社会人になってからスキルアップを目指し、独学でITパスポートに挑戦しました。最初に自分の状況を見極め、1日2時間の学習時間を確保する計画を立て、2ヶ月での合格を目標としました。
<使用教材と学習方法>
勉強方法としては、まず参考書『ITパスポート超効率の教科書+よく出る問題集』を読み込んだ後、「ITパスポート過去問道場」で過去問演習を徹底して行いました。間違えた問題は要点をノートにメモとして書くようにし、苦手分野の克服と復習の徹底を図りました。
<独学合格のポイント>
木田さんは試験直前に集中的な復習期間を設けたほか、勉強仲間との情報交換も取り入れました。SNS上で同じ目標を持つ仲間と交流することで、モチベーションを維持していました。木田さんの体験は、計画性と継続が独学合格の鍵であることを示しています。
合格体験記その2:朝倉さん

<学習計画>
朝倉さんは仕事の合間を縫って独学でITパスポートの学習に取り組むため、毎週の学習スケジュールを厳密に管理しました。週末にまとまった学習時間を確保し、平日は隙間時間にスマホアプリ「ITパスポート 絶対合格の問題集」を使って短時間でも効果的な復習を行いました。
<使用教材と学習方法>
朝倉さんはまず、定評のある『いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集』で基礎知識を固め、その後に問題集で実践力を養うステップを踏みました。問題集は最初のページから解いていくのではなく、ITパスポートの頻出分野から重点的に解くようにしていました。
<試験直前の最終調整>
試験前には苦手分野を中心に復習し、「ITパスポート過去問道場」を使って模擬試験を何度も実施しました。その結果に基づいて学習内容を微調整したことで、知識の抜け漏れを防ぎました。朝倉さんの戦略的な学習法は忙しいビジネスパーソンでも計画的に学習を進めるための好例と言えます。
合格体験記その3:日下部さん

<実務経験を活かした学習法>
日下部さんはIT業界で働いていた経験をもとに、実務と試験範囲の共通点を見出し、独自の学習法を確立しました。仕事で得た知識をベースに、不足している知識をテキストや参考書で補いながら、効率的に学習を進めました。実際、業務で扱ったシステムやネットワークの知識が試験問題の解答時に大いに役立ったと振り返っています。
<使用した教材・アプリ>
日下部さんは『いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集』を使って自身の知識が不足していたストラテジ系分野の学習を重点的に行いました。その後は「ITパスポート過去問道場」を使って過去問演習を行い、通勤時間中もスマホアプリ「ITパスポート 全問解説」で過去問演習をひたすら行いました。
<合格のための精神的支えと継続の秘訣>
日下部さんは一緒にITパスポートを受験する会社の同僚からの励ましを力に変え、自己管理を徹底して学習を継続することができました。また、毎週水曜日を休息日とすることで、勉強への集中力とモチベーションを維持しました。
🔽 独学で合格できます 🔽
今回はITパスポートと独学の関係について徹底解説しました。
繰り返しにはなりますが、ITパスポートは独学で十分合格可能です。
ぜひ本記事を参考に、自分に合った勉強法を取り入れて独学合格を目指してください。